夜間病棟体験 初期臨床研修医の声

夜間病棟体験 初期臨床研修医が感じたこと

2024年度採用者の気づき・学び

5西 小児科

小児科病棟で患者さんの
笑顔に触れ、医療者としての
意識が高まった

今回の実習を通して、看護師の方々がいかに忙しく、いかに多くの仕事を抱えているかを知りました。毎日決まった時間にバイタルや輸液の状況を確認し、記録するだけでもかなりの仕事量ですが、それに加えて薬剤の確認やシリンジでの薬剤の調製など、患者目線では気付けない仕事を多く目にしました。

病室では、私の力不足のため、乳幼児と楽しく遊ぶ以外の、看護行為のお手伝いを十分にできませんでした。

白衣を着て病棟を歩いていると、退院する患者さんやご家族に「ありがとうございました」と声をかけていただきました。私はまだ本格的に医療に携わっていないものの、患者さんの笑顔に触れることができました。

来週からの研修では本日の看護実習と同じ小児科病棟を担当するため、お世話になった看護師の方々や、これからお世話になる医師や他の職種の方々のお力になれるように精進したい。

9-4 循環器内科

忙しさの中でも、医療安全を
常に意識する姿勢を学ぶ

今回看護師さんに同行し、いかに病棟業務が多様でかつ忙しくしていらっしゃるかを目の当たりにしました。忙しくしていたら、頼まれていたことや自分で次にするべきことをすぐに忘れてしまいそうになりますが、人から頼まれたことはすぐにやる、次にやることはメモをしておく、ということを意識しようと思いました。また、薬剤の調合などの際にはダブルチェックを徹底するなどとても医療安全を意識されており、私も心がけていこうと思いました。

看護師さんはじめ多くの職種の皆様方のおかげで患者さんが入院から退院まで無事に過ごせているのだと改めて実感し、感謝の気持ちを持ちながら一緒にお仕事させていただこうと思います。

3-6 脳神経内科

他職種とのかかわりを通じて
患者さんとの信頼関係の
大切さを実感

今回の病棟体験は半日だけという短い時間でしたが、医師をはじめ、介護福祉士や管理栄養士など様々な職種の方とのかかわりを見ることができました。また患者さんを病棟にて一番近くで細やかに診ているのは看護師であることも理解しました。引き継ぎのカンファレンスでは患者さんの容態だけでなく、ご家族との関係性、退院後の介護、資金の問題など幅広い問題に対して全員で議論を交わしていました。病棟を見回った際には患者さんとしっかりと信頼関係を築いており、また同時に多くの仕事を並行して進めるマルチタスクな能力を求められることもわかりました。研修医一年目としてまずは、患者さん、そして諸先輩方と信頼関係を築きあげることを目標に定めたいと感じました。

SCU

他職種の業務を体験し、
相互理解や尊重の姿勢を
深められた

患者さんにケアを提供するためには、他職種の方々と協力してチームを形成することが必要です。相互理解や協力関係を築き、お互いの役割を適切に分担し、連携して問題を解決することが求められます。

他職種の方々と互いの職業倫理を尊重し、互いの業務に対して責任を持つことで例えば、医師が患者さんの診断や治療計画を立てる際に、看護師や他の職種の意見を聞き入れたり、連携を取りながら患者さんに適切なケアを提供することができると思います。

今回の体験で他職種の役割を実体験することができ、改めて相互理解や尊重の姿勢が深まったことは将来においても有益だと思いました。

3-9 整形外科

チーム医療の実践に必要な
看護師の病棟業務について学んだ

看護師は体力が必要な業務だと考えていましたが、実際は予想以上に重労働があり大変だと感じました。特に、病棟業務の間に患者さんの検査があるごとにベッドや車椅子を押して病棟と検査室を行き来されていたり、トイレやシャワーに介護が必要な患者さんの介護をされていたり大変そうでした。また、夜勤では夜間の不安や孤独感から何回もナースコールをする患者さんが多く、ひっきりなしにナースコールがなっている時間帯もあり看護師さんが対応に追われ、記録や投薬ができなくなっていて忙しそうでした。また、勤務時間に関してですが、2回交代制で12時間勤務ときいて3回交代制の8時間勤務と比べて、休みの日は多く取れますが相当体力が必要だと感じました。総じて、看護師さんは偉大だと思いました。