疼痛の軽減、入院期間や自宅療養期間の短縮が実現できる、低侵襲手術。
倉敷中央病院産婦人科では、腹腔鏡下手術、ロボット支援手術、腟式手術を行っており、できる限り患者さんへの侵襲が少ない手術をご提案しています。最近では、良性疾患で手術を受けられる患者さんを対象に、経腟的な腹腔鏡下手術=vNOTES(Vaginal Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery)を行っています。
対象となる疾患 | 子宮筋腫 子宮腺筋症 子宮頚部高度異形成 子宮内膜異型増殖症 子宮脱 卵巣腫瘍 |
vNOTESが行えるかどうか、外来の診察で確定します。大きい腫瘍や子宮の周りに癒着のある症例、性交未経験の患者さんなどはvNOTES適応外となることもあります。
患者さんのメリット
手術をしても外から見える傷ができないため、美容面ですぐれている。
- 通常のお腹から行う腹腔鏡手術と比較して術後の痛みが軽い。
- 入院期間や自宅療養期間の短縮が実現。
- 保険適用です(高額療養費制度をご利用になれます)。
どんな手術?
おなかに傷をつけず、腟を切開してそこから腹腔鏡のカメラや鉗子を挿入し、摘出組織を腟から回収する新しい手術です。 膣の1番奥にある子宮頸部の近くの膣壁を少し切り、お腹の中に腹腔鏡や器具を挿入します。
担当する医師は?
当院は日本産科婦人科内視鏡学会 認定研修施設に認定されています。日本産科婦人科内視鏡学会認定の腹腔鏡技術認定医が4名、ロボット手術認定医が3名(2025年2月1日現在)在籍しています。認定医の指導のもと、安全に手術を行います。
人間ドック、婦人科健診で「要検査」と言われたら
人間ドック、婦人科健診で「要検査」と言われたら、まずは受診なさってください。当院産婦人科では、できる限り患者さんのご負担が少なく、日常生活に早くもどれるよう、医師が適応可能な術式をご提案します。