院内学級の入学式、始業式を控えた4月の初め、小児病棟の廊下とプレイルームの窓ガラスがたくさんのお花飾りで彩られました。
この花飾りは、トランスパレントペーパーと呼ばれる半透明の紙を折って窓などに貼り、紙の重なりから生まれる光や色を楽しむものです。
当院で闘病していたお子さんを亡くされたお母さんが「入院中の子どもたちとご家族が、明るい気持ちで新学期を迎えられるように」と提案されたことをきっかけに、お花作りが始まりました。同じようにお子さんを亡くされたお母さんや院内学級卒業生の二組の親子と一緒に、病院ボランティア「グリーンはぁと」の活動の一環として一つひとつ心を込めて作ってくださいました。
1枚の紙から折ったパーツを5つ組み合わせて、1つのお花ができあがります。
作ったお花の総数は大小合わせて約180個! 地道な作業ですが、ボランティアの皆さんは、和気あいあいとした雰囲気で楽しみながらお花を作られたそうです。
完成したお花を貼っていくと、カラフルな窓に大変身! 日差しを受けて、やわらかな光を放っています。色とりどりの花が咲くプレイルームで子どもたちが楽しい時間を過ごせることを願っています。