2024年度ベストレジデント2

日本では感じることのない刺激を得た
海外学会での経験

-2024年度ベストレジデント海外学術出張-

当院では、1年目の初期研修医から優秀者2名をベストレジデントとして選出し、
その特典として、病院の支援の下、海外学術出張の機会を与えています。

2024年度のベストレジデントに選出された入職2年目の初期研修医が、2025年11月18日~11月22日に
シンガポールで開催された海外学会「アジア太平洋消化器病週間(以下、APDW 2025)」に参加しました。

はじめに

この度は2024年度ベストレジデントに選出いただき、海外学術出張の貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
私は2025年11月に消化器内科の下立雄一先生に同行させていただき、シンガポールで開催された「Asian Pacific Digestive Week(APDW 2025)」に参加しました。初めての海外学会であり、英語力に自信が無く期待以上に不安な気持ちでいっぱいでしたが、非常に充実した、自分の将来へのモチベーションが上がる貴重な経験となりました。

APDW2025に参加してみて

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私が今回参加させていただいたAPDW25は消化器疾患に関するアジア太平洋地域の国際学会で、毎年アジアのいずれかの国で開催されています。内視鏡など内科系の内容が中心ではありますが、ロボット手術や腹腔鏡手術についてのセッションもあり、外科志望の私にとっては、内視鏡治療のトレンドや消化管の癌治療の選択についてなど、内科と外科の連携領域について幅広く学ぶことができました。

会場に入ると企業ブースが主役級に広がっていました。そこではセッションの空き時間にコーヒーや軽食をとりながら、最新のデバイスや開発中のデバイス、各国でのデバイスの使われ方を実際の器具をみながら触って知ることができました。日本には導入されていないものも数多くあり、海外学会で貴重な体験ができたと思います。また、内視鏡の展示ブースでは大腸や上部消化管、ERCPの各モデルが展示され、世界各国の医師たちが手技の制度やタイムを競うイベントも行われていました。

オーラルセッションのメイン会場では、壇上に立つ先生方が堂々と英語で発表し、フロアからの質問にも即座に回答される姿を見て圧倒されました。外科のメインセッションでは、単にロボットを使う段階からより難易度の高い症例(膵頭十二指腸切除術など)への適用について、腫瘍学的予後や若手でも安全に高難度の手術を行えるようになるためにはどのくらいの症例が必要なのか、高額なロボット代に見合うだけのメリットがあるのかなどについて各国の医師が議論していたのが印象的でした。また、AIを手術にどう活用するかも議論されていました。術中動画からリアルタイムで解剖学的構造を同定し、損傷リスクを警告するシステムや術中の変形にリアルタイムで追従する弾性レジストレーションという技術を知り、将来的な活用に向けた知見を深めることができました。

会場の企業ブース
オーラルセッションの会場
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ポスター展示ブース
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下立先生のポスターとともに

学会後の観光

シンガポールは赤道直下の国でとても暖かく、多文化が共存する活気ある場所であり、近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、自然豊かなスポットもあり、治安も良くとても素敵な地域でした。街を散策していると、日本語表記のものや日本のチェーン店をよく見かけ、海外にいながら日本にいるような感じでした。

学会後は下立先生のご縁により、高松赤十字病院の玉置敬之先生と製鉄記念室蘭病院の安倍智先生とご一緒し、夕食や観光を楽しみました。学会は海外の先生だけでなく、日本各地の先生と交流でき、現状を報告しあえる貴重な場でもあると感じました。

食事ではホーカーストリートというローカルなお店でビールを飲みながら絶品のチキンライスをいただきました。マリーナベイ・サンズの夜景、噴水ショー、マーライオンを見てシンガポール観光もしっかり満喫でき、素敵な時間を過ごすことができました。

ホーカーストリートでの1枚
ルーフトップバーでの1枚
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マリーナベイ・サンズの夜景
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マーライオン

貴重な機会をいただいたことへの感謝

改めまして、この度は海外学会という、今後の医師生活において大きな刺激をもらえる貴重な機会をいただけたことを心より御礼申し上げます。実際に現地に赴き学会に参加してみて、日本の学会のみならず、いつか自分も海外学会で発表してみたいという明確な目標ができました。私はいつかの海外留学や海外学会の参加を見据えて、院友会の英会話部に所属し英語を話す機会を作ってきましたが、圧倒的な言語の壁を痛感いたしました。時間の無さを言い訳にせず、英語力の向上とともに、今後進む専門領域を極めていきたいと思います。この貴重な経験を糧に今後も一層努力していきたいと思います。

「世界は一冊の本であり、旅をしない者は
その最初の1ページしか読んでいないのだ」

という聖アウグスティヌスの言葉があります。
今回の海外学会参加は、単なる知識の習得に留まらず、世界の医療の最前線を肌で感じ、自らの立ち位置を客観視する極めて貴重な機会となったことでしょう。日本の常識が世界の非常識であること、あるいはその逆を体感したかもしれません。異文化の中での議論や新たな知見との出会いは、あなたの臨床医としての視座をより高く、広いものへと変えたはずです。個人の財産に留めず、これから出会う研修医たちにも還元してください。
この経験によって一回り逞しくなったあなたが、次世代の医療を担い活躍することを心から願っています。(医師教育研修部長 越後谷 良介)

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