初期研修医 2022年採用

初期研修医
(2022年採用)

倉敷中央病院への入職を
決めた理由は?

「教育体制が整っている」「ER研修が充実している」「各専門科が強い(後期研修も可能)」「症例数が豊富」…といった条件で絞り込み、複数の病院を見学し、最終的には直感で選びました。

倉敷中央病院は、病院としての規模が大きく症例数・疾患数ともに非常に多いためcommon diseaseから珍しい疾患までを幅広く経験できる一面もありながら、日々業務に追われるわけではない初期研修医のペースで研修できるというバランスの良さに惹かれました。自分もこうなりたいと憧れを抱ける研修医の先輩や指導医の存在はもちろん、院内に温室や滝、水槽や美術品があって、他院とは一風変わったところも魅力的でした。

入職後の教育体制について

教育熱心な上級医の先生方が多く、相談しやすい環境だと感じています。ガイドラインやUp To Date、様々な文献を用いて、エビデンスに基づいた指導を受けることも多いです。

ERでは救急科医師もしくは内科系医師のバックアップがあり、分からないことがあれば相談し、方針も上級医とともに決定します。科によって経験できる手技の量・範囲に差がありますが、研修医のやる気次第で、上級医のバックアップの下、手術を執刀する侵襲的処置を経験することも可能です。

1日の業務の流れ

各科によって様々ですが、大まかには内科系ローテート中は主に担当患者の回診、カルテ記載、患者家族への連絡、退院・転院調整などの病棟業務を行いつつ、緊急入院や救急対応があったら上級医とともに対応します。外科系ローテート中は、毎日手術に入って清潔操作を行ったり、手術見学したりする科もあれば、急患の対応や病棟の急変対応を経験できる科もあります。

ER勤務は当番制で、救急車対応とウォークインの大きく二つに分かれており、勤務時間帯はそれぞれ準夜帯(17時~22時)、深夜帯(22時~翌11時)、日勤帯(土日9時~17時)があります。だいたい月に1回の深夜帯or日勤帯勤務、3~4回の準夜帯勤務があります。

他院に比べて深夜帯勤務回数が少なく、深夜入りの日は午前中に一度帰って、22時からの勤務に備えることができますし、11時までが定時となっているので体の負担は少ないと思います。

大変だと感じることは?

医療行為は医師が指示を出さなければ始められないことが多く、どういう方針で何をどのタイミングで行うのかを、頭の中で瞬時に組み立てて行わなければいけません。しかし、自分はまだまだ上手くいかず、上級医や周囲の看護師に助けられながら、仕事を奪われながら、情けない思いをすることも多いです。
自分の力不足を痛感する毎日で、できないことばかり数えてしまいネガティブになりがちですが、そんなときは、右も左もわからなかった入職時を思い返し、できることが少しずつ増えている今の自分の成長を自覚し、腐らず再び前を向くようにしています。

印象に残ったできごと

正直、医師としての人生をスタートさせて数カ月で、まだまだ経験が少ないと感じています。病院で働くということは、病気やケガを負った人たちが集まってくる場所で働くということで、世間一般の人が普通に生活していて、めったに遭遇しないような不運や不幸な出来事、負の感情に、われわれ医療従事者は日々遭遇しています。そんな中で、患者さんやその家族に笑顔で家に帰ってもらえる、苦しい中でも患者さんが笑顔を見せてくれる瞬間は、日々印象に残っています。手技や処置、病棟業務などで上級医や看護師に相談することなく、自身で判断し完結できることが増えてきたことも小さな喜びですね。

仕事で心がけていること、大切にしていること

常に心がけているのは、患者さんを主語に考えることです。忙しいときや患者さんとの価値観が異なるときに、どうしても医療者側の負担や労力を考えて、主語にしてしまいそうになりますが、どんなときも患者さんが納得できる医療を提供することを忘れないようにしています。

また、当院の良いところでもあるのですが、マイペースに研修させてもらえるので、積極的にチャンスを掴みにいかないと、できることがなかなか増えていかないと感じています。

経験させてもらえる機会を多く得るために、指導医や上級医の近くにいるようにしたり、チャンスが来た時に「やらせてください」「やりたいけど初めてなのでアドバイスください」「次からできるようになりたいので、教えてください」と教えてもらう側の意思を明確に伝えたりすることを心がけています。

倉敷中央病院に入職して良かったと感じることは?

当院は患者の数も多いですが、医療従事者の数もその分多いです。各科を研修させてもらう中で、必ず自分もこうなりたいと思えるロールモデルの方に出会うことができると思います。同期も多く、個性豊かなメンバーが全国から集まっており、先輩、同期(そしておそらく今後入職される後輩からも)各方面から刺激をもらえることは当院での研修の魅力の一つだと思っています。また、初期研修医の主な成長の場であるER勤務に関して、深夜帯勤務が少ないと成長できないのではないかという不安がありましたが、どの時間帯でも経験できる症例数・種類はそれほど変わらないですし、今では体にかかる負担も少なくありがたいと感じています。

職場の雰囲気

研修医の医局では同期と談笑したり、ひとつ上の2年目の先輩とも冗談を交わせたりするくらい温かい雰囲気です。同期や先輩にも業務のことからプライベートなことまで相談もしやすい、働きやすい環境だと思っています。勤務明けに同期と焼き肉を爆食いして温泉・サウナであぶら汗を流すことがマイブームです。

休日の過ごし方

近くに観光地としても有名な倉敷美観地区がありますが、意外と頻繁には行きません。同期は32名いますから、各々過ごし方も個性が出ます。休日も病院に出向いて患者さんの様子を見に来る人もいれば、勉強する人もいれば、毎週末、サーフィンしに行く人もいます。ちなみに僕は昼過ぎまで寝て、漫画を読んだり、YouTubeやドラマ・映画を見たり、同期とご飯を食べたり…。土日2日とも休みの日もあるので、少し遠出することもあります。

今後の目標

昨日の自分よりも今日の自分のほうが成長できているように、腐らずに毎日ひとつでも何かを習得する研修医生活を送ることです。

学生時代の自身の病院実習・見学について

4年生の冬に初めて、レジナビ等の合同説明会に参加しました。初期研修の2年間でプライマリケアの能力・救急診療能力の土台を固めたいと思っていたのと、有名病院が有名たる理由は何なのかが知りたくて、教育体制が整っていそうな有名病院の説明会に参加し、その中で気になった病院を見学しました。実習・見学をしたのは東京・関西・中部地方にある約7病院です。倉敷中央病院には6年生夏の採用試験までに2回見学に行きました。

志望科を中心に、研修医教育の場となる救急外来や医局の雰囲気を見学して、実際に肌で感じて、自分に合うかどうか、働いている研修医・指導医の姿が自分の目指すビジョンに近いかどうかを見極めることが見学のポイントだと思います。

医学生へメッセージ

どの病院にもそこにしかない特色があります。ぜひ自分に合うと感じた病院で研修していただきたいと思います。興味を持っていただけたなら、ここでは伝えきれない当院の魅力、雰囲気をぜひ見学に来て、ご自身の肌で感じ取っていただきたいです。お待ちしています!

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宮脇 大

senpainokoe7

専攻医

2024年修了
(脳神経外科)