「ありがとう、の旅」Vol.1 
株式会社 徳永こいのぼり

「ありがとう、の旅」Vol.1   株式会社 徳永こいのぼり

Vol.1 株式会社 徳永こいのぼり

【左から】徳永こいのぼり 田村さま、徳永社長、当院 西川医師、徳永こいのぼり 日下さま(撮影:2021年4月23日)

寄贈のご縁で訪問、匠の技に感動!

腎臓内科 西川真那(にしかわ・まな)

鯉のぼり製造メーカー大手の「株式会社徳永こいのぼり 」さま。新型コロナウイルス感染者に対応する当院へ今年3月、感謝と激励の気持ちとして、和気町内の小中学生830人のメッセージが寄せ書きされた「祈鯉(ねがいごい)」74匹を寄贈くださいました。このご縁で4月23日、娘と一緒に訪問する機会をいただきました。ビタミンカラーの鯉のぼり「祈鯉(ねがいごい)」は東日本大震災の時に作られ、和気と福島の子どもが互いにメッセージを書き込み交流されたそう。当院で泳いでいたのはこれを小型化したものです。徳永さまの鯉のぼりは、風に泳ぐときの美しさを計算した「そよ風ライン」で裁断されているそうです。生地に裁断ラインはなく、どれも職人さんの手による「世界にひとつだけ」の鯉のぼりです!
 

 

コロナ禍での取組み、お互いを思い合い行動

総務課の日下様、田村様にお話をうかがいました。地域に密着した企業として、責任感をもって感染対策に取り組まれ、社内に向けて感染対策を発信し続けておられます。一人ひとりが「この時期だから」と協力してくれるんだとか。社員の皆さんは地元の方が多く、地域における互いの立場・家庭を思い合う社風もあって、お二人が発信したことを理解し行動してくださるそうです。

私は腎臓内科医として、透析医療に携わっています。人工透析センター では一部屋につき約20人の患者さんが週3回4時間ほど、時間と空間を共有します。このため1人が新型コロナにかかると一気に広がる可能性があります。風邪症状がある患者さんには事前の電話連絡を徹底するよう学会が指針を示していますが、患者さん全員に指針どおり行動していただくことは意外に難しく、スタッフとともに奮闘しました。今回、こちらで子どもへの熱い思いを鯉のぼりに込めていらっしゃる姿を見て、思いの持つ強さがよりよいものを生むのだと改めて感じました。地域の砦として患者さん、自分自身、医療者を守るという大切な使命とともにコロナ禍を乗り越えられればと思います。

 

女性が多く活気ある企業、性別問わず「お互い様」の輪の中へ

私は女性医師の働き方の改善に向けて取り組んでいますが、“休みを取ることに気兼ねする”、 “妊娠や子育てなどで知識が得にくくなり同年代に後れを取ってしまいがち”、といった問題があります。その解決のヒントがないかな、とお尋ねしました。

こちらは社員42 名のうち、女性社員が30 名ほど(パート7 名)。徳永社長はじめ皆さん子育て経験者で、お子さんの事情による急な休みもOK。工場はペア制をとられていて応援体制が整っています。介護を担う世代含め「皆が通る道」「お互いさま」として理解しあう働きやすい職場なんですって。子どもへの贈物をつくる会社だからか、男女問わず家族を大切にされているそう。「良い人材であれば、どんどん働いていただこう」と、パートの方向けにフルタイム勤務への移行を視野に入れたステップアッププログラムも提供されています。男女分け隔てなく「育児」「介護」を考えられる社風は素敵ですね。私たちも、性別に関わらず、仕事と家庭のバランスをとって働けることを目標に取り組んでいます。働き方については医療者に特有の課題もあるのですが、職種を超え共通している課題もあります。今後も情報を共有しながら、当院の新たな展開に生かしたいなと思いました。

 

みなさんのやさしいおきもちが
たびをとおして よりつたわりました
おかあさんのびょういんを
おうえんしてくれて
ありがとうございました!

 
株式会社 徳永こいのぼり
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