Vol.3 岡山県立倉敷工業高等学校
【前列】(左から)三宅ボランティアコーディネーター、岡山県立倉敷工業高等学校 山崎先生
【後列】車イス整備ボランティアに取り組んだ機械科3年生
(訪問・撮影:2021年12月6日)
ボランティアで繋がる歴史、コロナ禍でも。
2004年から毎年、車いす整備ボランティアを継続されている同校。
コロナ禍の2020年には感染対策に役立ててほしいと、自作フェイスシールドも寄贈いただきました。
車いすに日頃から関わっている病院ボランティアさん、フロア係、そして新型コロナに対応した看護師。想いを寄せてくれた生徒たちと、想いの受け手を2021年10月、ビデオレターでつなぎました。
車いす整備ボランティアのお二人は、「誰かのお役に立ちたい」という想いが活動継続の力だと伝えました。フロア係からは、車いす整備の重要性への気づきと、整備に携わる人々の想いを患者さんへつなぐ決意を伝えました。そしてコロナ禍を支えた看護師。感謝とともに病棟の現実を語り、感染予防でともにコロナに立ち向かおうと呼びかけました。
「コロナ禍を生きる」生徒たちの想い
コロナ禍での生き方をあらためて尋ねると「自分が今できること」を考え行動しようとされる姿がありました。ビデオレターで看護師が呼びかけた「若い方こそ感染対策に気を付けて」の声も、しっかり届いていました。
困っている人がいればすぐ行動し、手を差し伸べられる人材になってほしいと活動を継続
学校の勉強が社会でどれだけ役立つか、生徒はわからない。車いす整備ボランティアを通じ、自分たちの学びが地域のために役立つと彼らに体験・実感してもらいたい。社会に出たときに困っている人がいればすぐ行動し、手を差し伸べられる人材になってほしいという想いでこの活動は始まりました。これまで取り組んだ生徒たちは、活動を通じて周りの方から「ありがとう」と言ってもらえるのが非常に嬉しく、やりがいを感じたと口々に言っています。
倉敷工業高校では在学中に5 回、ボランティア活動をします。ここにいる生徒たちはそれに加え、課題授業でボランティア活動を選択しています。コロナ禍で病院様から受け入れを断られるなか、変わらずボランティアの機会をいただいた倉敷中央病院に感謝しています。生徒の保護者も皆さん、活動の意義を理解されて、生徒の病院でのボランティアを承諾してくださいました。皆さんのご理解・ご協力をいただきながら、今後もこの活動を継続したいと考えています。
病院ボランティア活動のもつ力「非日常に日常を届ける」
若い人たちが病院の玄関先で活動している姿から患者さんや職員に元気をもらえます。ボランティア活動は「非日常に日常を届ける」。実働以外に与える影響が大きく、ありがたいなと思っています。コロナ禍で当院のボランティアも自粛となりましたが、11 月半ばから活動を再開できました。第6波が見通せない状況ですが、可能なかぎり継続していきたいですね。
※第6波の感染拡大を受け、2022年1月17日より患者さんと直接かかわるボランティア活動は自粛しております。
岡山県立 倉敷工業高等学校
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設立: 1939 年