岡田 あずさ(専攻医2年目)

私は後期研修医として当院で研修を開始し、現在2年目となります。当初は病院に慣れることに精一杯でしたが、上級医の指導の下で病棟業務や救急、往診当番、カテーテル検査などを行いながら日々楽しく充実した研修をさせていただいております。当院では非常に多くの疾患から豊富な臨床経験を積める一方で、臨床研究や学会発表などの学術的活動も盛んに行っております。私は後期研修1年目の時に地方会や全国学会で発表する機会をいただき、2年目には国際学会での発表を経験することができました。

上級医と発表テーマを相談し、英文抄録から始まりスライド、発表原稿作成などの準備を進め、時には深夜近くまで熱心に指導いただきました。英語での質疑応答など大変な場面もありましたが、何とか無事に本番を終えることができました。発表を聞くだけでなく、ハンズオンセミナーに参加して実際に手を動かしながら学ぶ機会もあり、毎日とても有意義な時間を過ごすことができました。最終日には学会関係者全員が参加できるsocial dinnerに参加し、他の病院から参加していた先生方と一緒に美味しい食事とお酒を楽しみながら交流を深めることもできました。途中で生バンド演奏やダンスが始まるなど外国らしさを感じることができ思い出の一つとなりました。

今後は学会発表だけでなく論文執筆も積極的に取り組みたいと思っております。臨床業務をきちんと行えることが大前提ですが、日々診療を行っていく中で生まれる疑問や診療の妥当性、今後の可能性などを検討し、臨床に生かすことができれば臨床医としてより成長できるのではないかと感じています。当院は幅広く症例が集まります。また、論文執筆にあたり細かなところまで指導いただける先生もおり、臨床研究を行うのにとても恵まれた環境にあると思います。現在、多くの若手医師が論文執筆に携わっておりまとめた研究成果を当院から世界へ発信できるよう、日々切磋琢磨しながら取り組んでおります。 当科では臨床だけでなく学術的な分野でも多くの経験を積むことができます。両者が備わった臨床医を目指して今後も研鑽を積んでいきたいと考えています。