岡部 浩哉(専門修練医2年目)

岡部 浩哉(専門修練医2年目)
岡部 浩哉(専門修練医2年目)

現在私は当院で循環器内科医として研修をはじめ5年目になります。当院は岡山県西部地域の基幹病院であり、多くの患者様が受診されます。さらの県を超えて当院に受診される患者様もおり、非常に多くの症例を経験しながら循環器内科としての研鑽を続けています。
後期研修の初めは臨床医として多くの検査、治療に携わっていき、臨床能力を磨くことが中心でした。しかし様々な研修がひと段落すると臨床研究に携わる機会が増えてきました。まずは上司からテーマを与えていただき、データ収集、統計解析と段階を踏んでいきましたが、基礎知識の不足もあり躓くことも多くありました。自身で調べて分からないことは先輩医師に相談しながら最終的に何とか形にしていきました。海外学会への演題提出にあたっては抄録の英文を校正してくれる職員の力添えをいただきました。
結果として医師5年目でEuroPCRにポスター発表の演者として参加し、医師6年目で参加したTCT conferenceでは口演発表の機会も得られました。発表にあたり得られる自身の経験や知識は当然ながら、最先端の大規模研究が発表される現地の熱気を感じることができたことも貴重な経験でした。
データ収集から実際に形にするまでは多くの時間と労力を必要とし、上手くいかないことも多くありました。しかし、現在の診療の妥当性や今後の可能性などを検討し、臨床に還元できる可能性がある臨床研究は臨床医である自身にとって非常に大事なことだと感じています。現在は論文執筆にも取り組んでおり、こちらに関しても多くの先輩に力添えをいただいております。
当科では臨床はもちろんのこと、臨床研究に関しても恵まれた環境で関われており、更なる研鑽を積んでいきたいと考えています。