心臓病センター2階に位置するCCU-C(Coronary Care Unit-Cardiology)は、循環器内科の集中治療室です。病床数は20床で心臓血管外科の集中治療室であるCCU-S(Coronary Care Unit-Surgery)とは、連結した構造になっており、手術が必要な患者さんの治療の際には連携が取り易くなっています。
CCU-C全20床 | |
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陰圧/陽圧個室 | 1室 |
カーテン仕切り | 2室 |
個室 | 17室 |
疾患としては、急性心筋梗塞・急性心不全・不整脈・ショック・心肺停止・大動脈解離・急性肺塞栓症などの重症例が主な入室対象疾患で、急性心筋梗塞に対してカテーテル治療を行った直後の患者さんも数多く受け入れています。また、様々な医療機器を治療のために使用することが可能で、急性心不全などで呼吸状態が悪化している場合には人工呼吸器による管理を行ったり、高度な腎障害がある場合には一時的な人工透析を行ったり、心臓の機能が特に悪い場合には、心臓の機能を補助するために経皮的大動脈バルーンパンピング(IABP)や経皮的人工心肺(PCPS)を使用することが出来ます(図2)。心肺停止状態から蘇生後の患者さんには低体温療法を行うこともあります。
図2:CCU-Cにおける集中治療
図3:年間の入室数とその2013年の疾患内訳は下図をご参照ください
CCU-C入院数
熟練した医療スタッフと厳重なモニター監視のもと24時間体制で患者さんの診療にあたらせていただいています。主治医だけではなく、常駐のCCU担当医・看護師・理学療法士・薬剤師・臨床工学技師・管理栄養士などの多職種で連携してチーム体制をとり、包括的で最適な診療を提供させていただけるように心掛けております。
図4:多職種での回診とカンファレンスを定期的に行っております。
重症の患者さんが数多く入室される病棟ですので、まずは救命することが短期的な治療目標にはなりますが、元気に退院していただくことを最終的な治療目標にして、日々の診療に努めさせていただいております。