心臓の検査・治療を受ける前に、医師や看護師などから十分な説明を受けたうえで、患者さんご自身が最終的な診療方法を選択していただくことを、「インフォームドコンセント」といいます。
当センター循環器内科では、医師からの説明でわかりにくかったこと、また、医師には尋ねにくいことなど患者さんのお話をおうかがいする専門の看護師=インフォームドコンセントナースを設立しています。
私は、心臓カテーテル検査・治療について説明をおこなう[インフォームドコンセント専門看護師]です。外来を受診した後、検査および治療が必要となられた患者さんへ医師の説明の補足をしています。主にお話する内容は以下になります。
<主な説明内容>
カテーテル検査・治療の目的、内容
カテーテル検査・治療のリスクと発生率
カテーテル検査・治療のオリエンテーション(受付、必要物品のこと入院中の経過など)
医師にたずねにくかったこと、疑問点に思うことがありましたら、これらのこと以外でもご相談をお受けしています。
口頭での説明だけでは不十分な点は、カテーテル検査・治療のビデオもご用意しておりますので、わかりやすくイメージしていただけると思います。また、ご自宅にもお持ち帰りいただけるよう、重要なポイントについては説明書やパンフレットをお渡ししています。
狭心症や心筋梗塞はとても多い病気ですが、治療の技術は日々進歩しています。少しでも心配な症状がある方は、まず一度受診されてみてください。検査結果がよかったら安心できますし、病気が見つかっても早期発見早期治療が一番の選択肢です。「どうしようかなぁ。」と悩まれている方、そんな患者さんの心の揺れも受け止めて、皆様の意思決定までのお手伝いをさせていただくのが私の仕事です。
※カテーテル検査は強制ではありません。お断りいただいたり、他の検査をお選びいただくことも可能です。患者さんにご納得いただける検査・治療をご提供するために、患者さんにわかりやすくお伝えしたいと思っています。
インフォームドコンセント専門看護師 増本 朋美