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マルチスライス心臓CT[get_image]

WATCHMANデバイスを用いた左心耳閉鎖術
:心房細動患者さんの脳卒中予防への新しいアプローチ

概要

心房細動は心臓にある心房が小刻みで不規則な拍動(細動)をする不整脈です。心房細動の患者さんでは、左心房にある左心耳という部分の血流がうっ滞して血栓が形成されることがあります(図1)。

この血栓が左心耳から剥がれて、動脈を通って脳に達すると脳卒中を発症します。現在、心房細動患者さんではワーファリンなどの抗凝固薬を服用することで血栓の予防を行っているが、中には出血リスクが高く抗血栓薬の継続が困難だったり、抗凝固薬を服用しているにも関わらず脳卒中を起こしてしまう患者さんがおられます。今回、2019年9月から施行可能となったWATCHMANデバイスを用いた経カテーテル左心耳閉鎖術では、心房細動の患者さんの左心耳を閉鎖して血栓が遊離するのを防ぐことにより、脳卒中を減少させ、抗血栓薬を中止することができます(図2)。当院では2019年9月の保険償還と同時に施設認定を得て、施行することが可能となっています。

1.WATCHMANの適応

WATCHMANは非弁膜症性心房細動の患者さんで脳卒中予防のための抗凝固薬の内服が勧められるにもかかわらず、出血のリスクが高く長期間の内服が困難な患者さんが適応になります。具体的には、大きな出血歴がある、転倒をすることが多い、併存疾患が多い、複数の血をさらさらにする薬の服用が必要、などが挙げられます。また、抗凝固薬を内服しているにもかかわらず脳梗塞を起こした方や、何らかの理由で抗凝固薬を定期的に内服することが難しい方は、脳卒中のリスクが高いため、WATCHMANの植え込みが推奨されます。中には形態的にWATCHMANの植え込みが困難な方もいらっしゃいますので、最終的には左心耳の画像所見を評価して植え込み可能かどうか判断します。

2.WATCHMAN植え込みの実際

WATCHMANは左心房の一部である、左心耳という部分に留置されます。実際の治療においては心臓超音波装置を食道に挿入し、心臓超音波画像によるモニタリングでカテーテルの操作を行うため、全身麻酔下での治療となります。まず、足の付け根の静脈から右心房までガイドワイヤーを挿入します。そして右心房から左心房に穿刺を行い、カテーテルを左心耳の中に挿入します。そのカテーテルの中から、WATCHMANデバイスを挿入し、左心耳の中に留置します(図3)。留置ができたら、超音波の画像で左心耳の適切な位置に留置できているか、きちんと固定されているかを確認し、デバイスをリリースします。
WATCHMANは術後約1か月で表面が内皮化するといわれています。そのため、術後45日間は抗凝固薬を継続いただき、その後左心耳が閉鎖していることを確認して、抗凝固薬を中止します。

3.お問い合わせ

WATCHMAN植え込みに関するご相談、ご質問につきましては、かかりつけの先生と相談の上、倉敷中央病院循環器内科までご連絡ください。

相談窓口

倉敷中央病院循環器内科 久保 俊介大家 理伸

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