排卵誘発
排卵障害には大きく分けて3通りです。
(1)PCOS (Poly-cystic Ovary Syndrome; 多嚢胞性卵巣)
(2)中枢性排卵障害
(3)POI (Premature Ovarian Insufficiency; 早発卵巣機能不全)
(1)は最も多いものです。内服または注射の排卵誘発剤で、排卵を起こしていきます。
(2)は主に体重減少や精神的ストレスによって起こるものです。内服または注射をします。
(3)は卵巣に残っている卵が減少している状態です。(1)や(2)に比べると、妊娠・出産はむずかしいです。
(1)と(2)の治療
内服の排卵誘発剤
当院でよく使っているのはクロミッド®、レトロゾール®などの薬です。月経5日目から5日間内服します。
注射の排卵誘発剤
自宅で自己注射できるように、ゴナールエフ®という薬がよく用いられます。
自己注射が不安な方には、HMGという薬を用いています。毎日あるいは隔日の来院が必要です。
(3)の治療
女性ホルモンの内服、経鼻スプレー、注射などを組み合わせて排卵誘発を行います。