当院で発行している患者向け広報誌「KNEWS」で4月に就任した寺井章人院長を特集しています。倉敷中央病院の院内のラックに配架していますので、ぜひ手に取っていただけると幸いです。
このページでは「TERAI AKITO」に絡めた10の質問で、寺井院長をご紹介します。PDF紙面は下記リンクよりご参照いただけます。
T tall;身長は?
175cmです。
E effort;これまでで一番努力したことは?
やっぱり手術ですね。今は日本語の教科書や教材の動画も充実していますが、昔あったのは英語の論文か分厚いテキストだけ。購入して一生懸命読み込んで、学んで、実践して、反省して、また論文やテキスト読み直して、を繰り返して数多くの手術を担当し、独力で技術を磨きました。
2014年4月の当院の手術支援ロボット「da Vinci」の導入に携わり、翌5月には当院の初症例として、ロボット支援前立腺全摘除術を担当しました。
R relax;リラックス方法は?
お酒を飲むことですね。ここ10年やっている畑仕事もリラックスする趣味の一つ。栽培した野菜を使って料理もします。
最近では気分転換でピタゴラ装置を作ることもありますよ。
A ambition;院長就任にあたっての抱負を
高度急性期病院の役割を果たしていくため、山形専前院長(現、総院長)が進められていた「地域医療エコシステム」の確立を推進していきたいです。
地域医療エコシステム
倉敷中央病院は、大きな一つの組織だけではなく、地域内の病院や診療所、在宅サービス事業者など、さまざまな施設が参加し、それぞれが得意とする技術やノウハウ、知見を持ち寄って、地域内で質の高い医療を提供する体制の構築を目指しています。
I interest;興味・関心があることは?
病院の経営、マネジメントですね。お金を儲けるということではありません。職員が効率よく働ける環境を整えることで、患者さんへ良質な医療が提供できる体制につながればと考えています。
A awesome;倉中ですごいと思うのは?
内科・外科、どの領域にもスペシャリストが在籍していることですね。医師に限らず、看護師や薬剤師、そのほかのスタッフもスペシャリストが多いです。
患者さんの治療に必要で高度な医療機器がそろっていることも、すごいところです。
K kid;どんな子どもでしたか?
おとなしくて引っ込み思案でした。中学生のころに連珠(五目並べ)に没頭し、連珠の国際連盟結成にも携わった早川光勝さんの教室が自宅近くだったため、よく通っていました。「連珠世界」という雑誌にあった詰め連珠も毎号のように挑戦し、実は2段をとっています。
I influence;影響を受けたものは?
父親が大学の工学部で建築学の教授をしていたこともあって、自宅には数多くの本がありました。すぐそばに本がある環境でしたので、小学校低学年のころは買ってもらった百科事典、高校生のときには父親の書斎から確率論や集合論など、大学生向けの数学
系の本を借りてよく読んでいました。小説よりも、学問的な本や自然科学系の本が好きでしたね。そんな環境でしたので、将来は工学系の研究者になると思っていました。
T trip;旅行先で良かったところは?
イギリスのケンブリッジですね。街並みも素敵です。ケンブリッジ大学の長期休暇中は学生が住んでいる寮(College)に旅行者が泊まったりご飯を食べたりできます。今でいうハリーポッターの映画に出てくるような場所で、とても雰囲気が良かったです。機会があれば、また行ってみたいですね。
学生時代も長期の休みには友人たちと旅行をしました。右の写真は医師国家試験が終わった後に、中国地方と九州地方を2週間かけて旅したときの、思い出の一コマです。
O overcome;これまで乗り越えた出来事で印象的なのは?
大学の助手時代ですね。このときのシビアな環境の経験で、ストレス耐性が高くなりました(笑)。入院や外来の患者さんの診療や論文の執筆にデータ整理…。職場で夜が明けたのはしょっちゅうでした。その時の経験が、さまざまな物事の判断力を養ったと言えるかもしれませんね。
(2024年7月31日公開)