ご挨拶

懇切なる看護実践者の育成を目指して

公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院は、1923(大正12)年62日、倉敷紡績株式会社社長、大原孫三郎氏によって創設されました。創設者は、院是を「本院は、平等主義にして治療本位とす。すなわち、完全なる診療と懇切なる看護とにより進歩せる医術に浴せしむることを院是とす。」とし、また「看護は病院の魂である」と看護の重要性を説き、病院の創設と同時に本校を開設し看護師の育成に力を注ぎました。2023(令和5)年には100周年を迎える歴史と伝統のある看護学校です。原点である理念を継承し「懇切なる看護実践者の育成」を大切に考えています。また、病院の基本理念は最新・最高の医学による最良の医療を志向し「患者本位の医療」「全人医療」「高度先進医療」を実践することです。本校は公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構の看護専門学校として設立されており、看護職の活動をとおして、地域住民の健康を守り、健やかな生活を支えるために貢献できる質の高い自律した人材の育成を目指しています。

学生の皆さんは、3年間をとおして真摯に看護に向き合い、対象にとっての最善の看護は何かを問いながら学びます。それぞれが生命に対する深い畏敬の念をもち、自他を問わず人間を愛し、相互理解を深め、人間の尊厳を守ることを基盤とした豊かな人間性を育み、保健医療福祉チームの一員として高い倫理観をもち、対象となる人の立場にたち、主体性をもって看護実践できる能力を身につけることになります。本校では、豊富な講師陣や充実した臨地実習、2020年学校移転により最新の学習環境を整え、学生の皆さんが自らの経験を基に主体的・創造的に学び、看護を追究する姿勢を育めるよう一人一人に添った支援を行っています。大原美術館をはじめとする文化の薫り高い倉敷の地で一緒に学びましょう。

倉敷中央看護専門学校 副校長

時本 圭子