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肝グループ

力を総動員して治療までのストーリーを描く

早期肝がんの発見と、患者さんのQOLを考慮した有効な治療法を選択するために、臨床症状、血液検査、画像診断から鑑別診断を行い、他科と連携して治療にあたっています。

メッセージ

肝臓ほど興味深く面白いものはない。
名探偵になって患者さんの物語を完成させよう。

肝機能異常はどの科でも遭遇する上、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれることから、もの言わぬ臓器をどうしゃべらせるかが私たちの役目です。病歴、身体所見、血液検査、画像診断と、ひとつひとつ系統立てた診断が求められるため、持てる力を総動員!これぞ内科医の醍醐味です。肝臓はすべてにつながっており、全身的な面白さがあります。common diseaseで基礎を、エキスパートからスキルを磨き、学問的研究や院内外との連携まで、総合力が身につく環境を提供しています。


肝グループ長
守本 洋一

グループ概要

肝がんの治療が半数を占める中、最先端の標準治療を全員にというテーマを掲げて取り組んでいます。肝硬変、ウイルス肝炎の場合、予備の力を温存してがんを制限する難しい治療のため、外科、放射線科、生理検査、病理検査など、科の垣根を越えた協力と、多職種カンファレンスを大事にしています。むずかしい病態の判断は、顕微鏡診断がゴールドスタンダード。診断のついていない状態から治療までの物語作りを重視しています。

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    肝生検

    肝組織を採取するため患者さんへ負担をかける検査です。的確に短時間で行うことができる術式を身につけ、確定診断に役立てていきます。

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    RVS

    超音波画像とCT画像が左右同時に表示されるので病変箇所が特定しやすく、局所治療が可能に。肝がん治療の診断と治療方針の決定に欠かせない装置です。

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    肝臓病理カンファレンス

    毎回3〜4例の肝臓の標本を取り上げ、顕微鏡診断の方法や治療法の検討会を行うことで医師全員の知識向上を図っています。

検査数

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
RFA 139 105 83 70 46 42 37
TACE 160 203 208 191 159 165 131
肝 深部生検 102 103 96 75 55 34 32
肝 目標生検 62 42 64 67 34 50 40