Vol.2 使命感を抱き続けながら
看護部 半田真季子 看護師

Vol.2 使命感を抱き続けながら  看護部 半田真季子 看護師

育休から復帰した2020年1月、呼吸器疾患の患者さんが入院する病棟に異動となった。連日報道されていた新型コロナウイルスの陽性者や疑いの患者さんを当院で受け入れるとすれば、自分たちの病棟。大変な病棟に来たなと正直不安を覚えていました。
適切な感染対策を徹底すれば通常の患者さんと変わらないと頭で分かってはいても、心にある「自身が感染してしまうのではないか、わが子にうつさないか」という不安は簡単には拭えません。不安に支配されそうななか、病棟師長らが「不安があってもなくても、なんでも良いから話してね」と積極的に声を掛けてくださり、心が潤されたのを覚えています。

陽性者は専用のエレベーターから病棟内の陰圧個室に入室するため、COVID-19ではない患者さんが接することはありません。基本的に陰圧個室への訪室は1日3回でしたが、トイレの介助や転倒転落を防止する体動コールが鳴るたびに、何度も防護具を身に着けて個室へ急ぎました。防護具姿の私たちを見ると、患者さんも「大変な病気になった」と思われます。面会もできず、ストレスを感じられていた患者さんが、少しでも安心できる声掛けをするように努めました。

看護師は患者さんに一番近い存在です。改めて自覚した使命感を抱きながら、寄り添い続けていきたい。

(取材:2021年4月23日)

 

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