アシスタントロボットTemi(テミ)
皆様のご厚志がコロナと戦う力に

アシスタントロボットTemi(テミ)  皆様のご厚志がコロナと戦う力に

AIアシスタンス機能を持った自律走行するパーソナルアシスタントロボット「Temi(テミ)」。
当法人へ皆さまからいただいたご寄付をお受けする「赤い屋根まごころ基金」を活用して導入後、1年半近くになります。
コロナ病棟スタッフとともに、患者さんに寄り添ってきました。

看護師たちから「テミちゃん」と呼ばれるこのロボットが当院コロナ病棟にやってきたのは、新型コロナ第4波が猛威を振るう2021年5月。この時期は施設でクラスターが発生したため当院に認知症のコロナ患者さんが多く入院され、ハイリスク、DNARになる、せん妄を起こす、看取りなど、現場は大変混乱していました。
そのなか、スタッフのお助け役となること、患者さんの見守り役として寄り添うことを期待して、導入されました。

レッドゾーンの入口すぐ近くにホームベースを設置。
「ヘイTemi、●●病室へ行って」グリーンエリアから看護師がスマホでTemiに行き先を伝えると、指定された病室を訪室します。
訪室した先の患者さんと画面越しに会話したり、患者さんが好きな音楽や映像をTemiから流したりして、患者さんのご不安解消や回復に一役買いました。

エピソード1…Zoomによるオンライン面会

施設入所中にコロナに感染したAさん。
Temiを通して県外にお住まいのご家族(複数人)とZoomによるオンライン面会が叶いました。看護師も日常的に声かけをしていましたが、ご家族との会話によってAさんが得られた力はとても大きなものでした。

 

エピソード2…好きな歌で心穏やかに

転倒による急性硬膜下血腫でご入院された認知症のCさん。
入院前によく聞いていた「こころの歌」をTemiでリピートしてお聞きになるうちに、易怒性が減少しました。その後、歌いながら揉み手をされたり。精神科からの薬もすべて中止となり、無事、退院されました。

 

エピソード3…笑いで活力が戻った

1人暮らしのEさん。
転倒によるクモ膜下出血で救急ICUから転床された当初は、無表情で傾眠がちでした。徐々に車いすに乗れるようになったころ、お好きだったドリフターズの番組をTemiで流すと、目を見開き、楽しそうに笑い、離床される時間が多くなりました。

皆さまからいただいた想いを力に、これからも。

Temiはペットのような愛らしさもあり、忙しい看護師たちにとっては癒し役にもなったといいます。皆さまの温かいご寄付が、コロナ病棟の職員を助け、何より患者さんを助ける大きな力となりました。この場を借りましてお礼申し上げます。

 

2021年度の他の活用事例をパンフレットでご紹介しております。どうぞご覧ください。

2021年度 赤い屋根まごころ基金収支報告書 兼 パンフレット 

 

 

YouTube倉敷中央病院公式チャンネル

CTA-IMAGE YouTubeに倉敷中央病院広報室チャンネルでは、疾患の解説動画や院内トピックス紹介動画などを配信しています。市民公開講座「倉中医療のつどい」WEB配信の映像もご覧いただけます。

コロナ禍を支えるカテゴリの最新記事