Vol.4 人の役に立てられるよう
看護部 八尋 有紀 看護師

Vol.4 人の役に立てられるよう  看護部 八尋 有紀 看護師

2020年3月下旬から新型コロナウイルスの陽性患者さんへの対応を始めました。強く感じていたのは「自分が感染したら」という恐怖心よりも、高熱で体調が悪いうえ感染の心労が大きい患者さんへのサポートの必要性です。未知のウイルスへの恐怖やご家族・職場への不安を抱えられていた患者さんは病室でひとり。入室すると感情を抑えられずに思いを吐露されることも少なくなく、心の負担が軽減できるように傾聴し続けました。

そのころ私も体調を崩すことがあり、大事をとって新型コロナにかかっていないかを検査しました。結果は陰性でしたが自宅待機となり、家には私ひとりきり。母からの「あなたは大丈夫」という電話口からの声に励まされ、患者さんの気持ちを少しですが理解できました。

当院では入院患者さんをCOVID-19から守るため、病院全体で面会は禁止しております。中には面会時に話ができない状態だったり、会われる際に最期であったりする方を見てきました。退院となっても入院前との変化にご家族が困惑される場面も多くなるなど、影響が大きくなっていると感じています。

「人の役に立ちたい」という思いから目指した看護師。患者さんとご家族を支えられるよう、サポートしていきたい。

(取材:2021年4月23日)

 

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