Vol.9 医療連携の絆を深める
医療福祉相談室 室長 曽我 比呂子

Vol.9 医療連携の絆を深める  医療福祉相談室 室長 曽我 比呂子

新型コロナウイルス感染症の隔離解除後に引き続き治療やリハビリが必要な患者さんについて、2020年8月、当院から初めての転院が決まりました。未知の感染症対応に戸惑う病院が多く、転院調整は難航しました。

「急性期は当院でしっかり診ているから安心して受け入れてほしい」。当院医師の強い呼びかけに応える病院が見つかると、その後はその病院が次の病院へ、また次の病院へと情報が共有され、徐々にスムーズな転院ができるようになりました。

「倉敷はやっぱり連携が進んでいますね」。12月の他県とのWEB会議で、東京では転院が進まず病床に空きがないという話も挙がるなか、倉敷で協力体制が構築できたのは、日ごろの転院調整や連携の会を通じて強めてきた地域連携の力によるものだと思います。

コロナ禍で虐待や自殺未遂などハイリスクな患者さんが増えています。医療、支援と、それらを必要とする人を切れ目なく繋げるためにも、医療連携は非常に大切です。2020年は倉敷MSWネットワーク会議で身寄りのない方の支援に取り組みました。今後も地域の課題に急性期・慢性期・リハビリの病院で共に取り組み、成果を出すことで連携の絆を深めていきたいです。

(取材:2021年6月14日)

 

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