2021年4月、コロナ病棟の退院後清掃をご相談いただいてから、社内で何度も話し合いました。業務上のリスク、家族へうつすリスク、他社含め前例がない…。それでも、倉敷中央病院を支える一員として地域の医療を支えたいと、弊社はお受けしました。
5月からコロナ病棟清掃が始まり、私を含め9名が担当しました。レッドゾーンに入るときには、これまで味わったことがない緊張感を覚えました。人工呼吸器に繋がれた患者さんの姿が、次の日にはない。「亡くなられたのかも…」心が沈みました。
防護具は暑く、疲労は通常作業の何倍にも。手袋の中は汗びっしょり、全身汗まみれです。でも、その姿で患者さんのケアにあたる職員の皆さんはさらに大変なはず。防護具着脱をご指導くださり、替えのシーツを準備いただき…疲弊しきっているでしょうに、皆さん優しく接してくださる。なんとかお助けしたい、と強く感じました。
JCIへの取り組みで強化した5Sや手指衛生の取り組みは、コロナ禍でさらに強化しました。第6波が到来しても、自分ができることを全うしたいと思います。
(取材:2021年12月24日)