「今年のリクルート、何とかできそう?」。2021年度新入職員採用試験に関する医師教育研修部長からの相談があった2020年春先。このころは新型コロナウイルス感染症の影響で、見学はもとより試験そのものも来院してできるのか、不安がよぎりました。人材確保は当院の運営で欠かせません。どのような状況でも滞りなく進められるよう、オンラインでの採用活動実施に向けて環境を整備しました。
オンライン会議の導入には、「自分たちにはできない」「本当に意思疎通ができるのか」という懐疑的な声もよく聞かれました。そこで、使い方をレクチャーする際には「とにかく使ってみて、習うより慣れましょう」と伝えることを心掛けました。変化に対する当院職員の対応力は強く、今では他施設とのカンファレンスや講演会、患者家族への病状説明等、さまざまな場面で使われるようになりました。
在宅勤務が可能な職員には、リモートメンテナンスの仕組みを応用したため早期に実現することができました。新しさだけではなく既存のシステムも有効活用しながら、より良い病院情報システムを構築していきたいです。
(取材:2021年8月31日)