
2021年1月、職員の新型コロナワクチン接種のワーキングに加わり、払い出しの確認や分注の人員手配などを調整するワクチン管理を担当しました。通常業務に加えての準備は、当日の接種人数変更などイレギュラーな対応も。薬品情報室にはワクチンの副反応や接種自体を不安に感じる職員の声が寄せられ、その都度、最新の情報を厚労省のサイト等から集めて疑問に答えられるように努めました。対象希望者の接種が完了したのは8月。ワーキングや感染制御室のメンバーと協力して約5000人の接種が終わった時には達成感がありました。
コロナ禍の影響は幅広く、血栓治療でヘパリンの需要が全国的に急増した際には当院でも薬務室で代用薬を手配、薬品情報室で運用について各部署との調整、情報共有を進めることもありました。
世界的な感染症として記憶に新しい2009年の新型インフルエンザ流行。強く印象に残っているのは、感染リスクのなか懸命に治療にあたる医師や看護師の姿です。あれから約10年。変わらず最前線で戦う皆さんが安心して働けるよう、薬剤師としてのこれまでの経験や知識を生かしてできる限りのサポートをしていきたいです。
(取材:2021年10月18日)