Vol.8 医療人としての成長も 
臨床工学部 血液浄化技術室  宇田 武彦

Vol.8 医療人としての成長も   臨床工学部 血液浄化技術室  宇田 武彦

新型コロナウイルス感染症の患者さんの受入れが始まると同時に、当時集中治療技術室所属だった私は人工呼吸器の管理などに携わりました。特に人工呼吸器は重症患者さんにとって大切な命綱。限りある人工呼吸器がウイルスに汚染されないよう、コロナ専用の人工呼吸器にはフィルタを取り付けました。第4波では夜勤帯に、中等症病棟でネーザルハイフローを装着していた陽性者の状態が悪化し、急きょ重症病棟へ人工呼吸器を準備することもありました。血液浄化技術室へ異動後は重症化リスクの高い透析患者さんへの対応が中心。他院で透析中の陽性者が入院された時は、その病棟に透析装置を持ち込み、使用対象をコロナ患者さん限定とした上で、同僚とともに透析にあたりました。

コロナ禍を通じて「ありがとう」「おつかれさま」を口にする機会が増えました。2年目の後輩と組むことが多い夜勤では「コロナ関連の問合せは一緒に考えよう」と声をかけ、後輩の負担に配慮しました。技士内ではガウンの着脱場所をはじめ不安な点など共有することでチームとして冷静に対応できましたし、医師や看護師の大変さを前に「何がサポートできるか」自然に考えるようになりました。皆さんとともに医療人として成長できた1年でした。

(取材:2021年6月22日)

 

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