専門研修プログラム
基幹型専門研修プログラム詳細
※日本専門医機構および学会の審査により、変更および修正の可能性があることをご承知おきください。
倉敷中央病院内科専門研修プログラム
- 本プログラムは、岡山県南西部医療圏の中心的な急性期病院である倉敷中央病院を基幹施設として、岡山県南西部医療圏・近隣医療圏にある連携施設・特別連携施設、県外の大学病院で構成したプログラムです。
- 基幹施設である倉敷中央病院には13領域すべての専門医が複数在籍しており、サブスペシャルティを視野に入れた研修が可能です。
- 救急患者が多く、十分な救急研修も行える一方、common diseaseの経験ならびに超高齢社会を反映し複数の病態を持った患者の診療経験もできるよう、地域に根ざす第一線の医療施設での研修を含めて連携施設研修を1年間行います。
- 連携施設研修先には、病床数が300床を超える連携施設37施設、300床未満の連携施設7施設、地域密着型病院及び診療所の特別連携施設9施設と連携しており、専攻医の様々な希望に対応可能です。
募集人員 24名
倉敷中央病院内科専門研修プログラムでは、専攻医の希望に合わせて下記4つのコースを用意しています。
①内科専門コース(サブスペシャルティ内科が決まっている専攻医)
希望する専門内科の研修と並行して、2ヶ月を単位として総合内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液内科、内分泌代謝・リウマチ内科、脳神経内科、糖尿病内科、腎臓内科より希望診療科を選択しローテートできます。3年目にはサブスペシャルティ領域を重点的に研修ができ、内科各領域専門医を目指します。
②内科全般コース(内科全般を研修希望あるいはサブスペシャルティ内科未定の専攻医)
総合内科を含め専門内科各科や内科関連科をローテートし、総合内科医としての研修を行います。また、サブスペシャルティが決まっていない場合は、このコースを選んで将来設計することが可能となっています。
③サブスペシャルティ専門医取得コース(4年コース)
4年間やや余裕を持って内科研修を組み、サブスペシャルティ研修も同時に行います。
- 内科ローテートは2ヶ月を単位として、総合内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液内科、内分泌代謝・リウマチ内科、脳神経内科、糖尿病内科、腎臓内科より希望診療科を選択し、5科以内でローテートできる。
④連携プログラム対応コース
連携プログラム枠で採用した専攻医は、3年間のうち18ヶ月間、県外の連携施設にて研修を行う。
【倉敷中央病院内科全体】
外来患者延べ数 270,800名/年(2022年度実績)
入院患者数13,255名/年(2022年度実績)
2022年実績 | 入院患者実数(人/年) | 外来延患者数(延べ人数/年) |
---|---|---|
消化器内科 | 3,364 | 53,070 |
循環器内科 | 4,140 | 42,795 |
内分泌代謝科 | 235 | 15,158 |
リウマチ・膠原病科 | 131 | 14,619 |
糖尿病内科 | 175 | 18,948 |
腎臓内科 | 732 | 21,148 |
呼吸器内科 | 1,872 | 32,527 |
血液内科 | 1,472 | 23,216 |
脳神経内科 | 465 | 28,588 |
一般内科 | 595 | 20,731 |
救急科 | 479 | 1,706 |
- 大規模連携施設(300床以上)
- 岡山市立市民病院、岡山医療センター、川崎医科大学総合医療センター、津山中央病院、福山市民病院、福山医療センター、姫路赤十字病院、神戸市立医療センター中央市民病院、南岡山医療センター、岡山赤十字病院、岡山済生会総合病院、国立循環器病研究センター、鳥取県立中央病院、高松赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、松山赤十字病院、香川県立中央病院、広島市立広島市民病院、岩国医療センター、福井赤十字病院、静岡県立総合病院、亀田総合病院、日本赤十字社和歌山医療センター、複十字病院、天理よろづ相談所病院、神鋼記念病院、岡山大学病院、川崎医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院、滋賀医科大学医学部附属病院、神戸大学医学部附属病院、徳島大学病院、香川大学医学部附属病院、島根大学医学部附属病院、藤田医科大学病院、大阪公立大学医学部附属病院、関西医科大学附属病院
- 中規模連携施設(300床未満)
- 水島協同病院、水島中央病院、倉敷成人病センター、高梁中央病院、金田病院、日本鋼管福山病院、中国中央病院
- 特別連携施設
- 倉敷中央病院リバーサイド、倉敷紀念病院、倉敷第一病院、金光病院、井原市民病院、笠岡第一病院、つばさクリニック、福山南病院、重井医学研究所附属病院
サブスペシャルティ領域を当院で研修する専門修練医というキャリアプラン
基本領域を終えた後に、目安として卒後6~7年目の医師が自身の専門性を磨くための制度があります(2019年現在の名称は専門修練医)その中身は単なる基本領域の延長ではなく、また専門医資格の取得だけを目的としている訳でもありません。基本領域では幅広い知識や手技を満遍なく修得する必要があるのに対し、基本領域修了後はより自由に、自分の興味のある分野にウエイトを置いて経験を積むことができます。また、時間的にある程度ゆとりができるため、学会発表や論文執筆に精を出す医師も少なくありません。
2年間を振り返って
専門修練医として過ごしたこの2年間は、私にとって非常に充実したものでした。ほとんど全ての場面で自分が主体となって検査や診療にあたることができ、かつ上級医からの十分な指導、フィードバックを得られます。勤務時間は後期研修(基本領域)の時より短くなっていますが、成長のスピードは以前より増しているように思います
また、若手でも自由に臨床研究ができるのも当院の強みです。国内有数の症例数を誇り、かつ研究支援の体制が整っているので、自分の抱いた臨床的疑問に自分の手で答えを出し、それを学会や論文で発表することが可能です。元々は臨床研究の進め方など何も知らなかった私ですが、下記の通り多くの業績を積むことができました。最近では、日本膵臓学会の新規プロジェクト研究を実施責任者として立案・運営する機会をいただきましたが、こういった機会が回ってくるのも当院ならではだと思います。
これから研修を検討されている方へ
基本領域を終えた時点で、一旦大学院に入って基礎研究に勤しむか、そのまま臨床を続けるか、迷われる方は多いと思います。それぞれのキャリアプランがあるはずですのでどちらが良いとは言えませんが、あと数年臨床を続けたいという方にとっては、当院は非常に魅力的な職場なはずです。百聞は一見に如かずですので、一度お気軽に見学にいらしてください。
主な研究成果(2018~2019年)
学会発表
- 第104回日本消化器病学会総会(特別企画)
- 第95回日本消化器内視鏡学会総会(口演)
- APASL HCC Conference 2018(ポスター)
- 第16回日本臨床腫瘍学会学術集会(ポスター)
- 26th UEG Week(ポスター)
- ESMO Asia 2018(ポスター)
- 第55回日本肝臓学会総会(主題)
- 第50回日本膵臓学会大会(PanCan Award受賞)
- ESMO Congress 2019(ポスター)
- APA (American Pancreatic Association) annual meeting 2019(ポスター)
- 第27回日本消化器関連学会週間(JDDW 2019)(主題)
論文発表
- Ueno M, et al. Sclerosing mesenteritis diagnosed with computed tomography and ultrasound-guided needle biopsy: the utility of the coaxial technique. Clin J Gastroenterol. 2018 Feb;11(1):92-95.
- Ueno M, et al. Mucin-producing hepatocellular carcinoma without morphological features of biliary differentiation: A case report. Medicine (Baltimore). 2018 Sep;97(36):e12159.
- 須江 真彦,上野 真行ら.抗PD-1抗体pembrolizumabによる肝障害をきたし、肝生検によって病理像を確認しえた1例.肝臓59巻10号571-577頁 (2018年).
- Ueno M, et al. Delivery rate of patients with advanced gastric cancer to third-line chemotherapy and those patients’ characteristics: an analysis in real-world setting. J Gastrointest Oncol. (Epub ahead of print)
- 上野 真行ら.CT/超音波ガイド下針生検で診断し得た硬化性腸間膜炎の1例―coaxial techniqueの有用性―.日本消化器病学会雑誌116巻8号685-689頁(2019年).
私は当院で初期研修を修了後、引き続き内科専攻医として、脳神経内科を中心に内科専門研修を行っています。日々新たな発見があり、刺激に満ちた日々を送ることができていますが、それもひとえに下記のような方々・環境のおかげと思っています
大量・多様な症例
修練を積む段階で、多様な疾患を経験しておくことは非常に重要ですが、当院は地方都市にあるため、都心でしばしばみられる症例の分散化がなく、症例が集約化しやすい環境にあります。脳神経内科に関しましても、脳梗塞、てんかん重積状態、ギラン・バレー症候群などの神経救急疾患に始まり、パーキンソン症候群、神経筋疾患、神経免疫疾患など王道といえる疾患はもちろん、自己免疫性脳炎や一部の遺伝性疾患など希少疾患も経験することができます。
医師同士のつながり
当院で研修することにより、自分の所属科の知識に関しては経験豊富な指導医から学ぶことができるというタテの関係と、内科系・外科系を問わずたくさんの同期・先輩後輩がいるため、他科のことに関しても気軽に学べるヨコの関係の両方を築くことができます。研修中にとどまらず、当院研修修了後も自分の財産となるつながりができます。
研修環境
大量の症例を単なる経験で終わらせず、自らの血肉とするために文献を読み込むことが必要になりますが、当院ではUpToDate、DynaMed、Clinical Keyなどのオンラインデータベースが豊富に揃っており、PubMedからあらゆるジャーナルにアクセスできるため、資料には事欠きません。万が一、直接閲覧できない論文があっても、図書室スタッフの方々が速やかに取り寄せてくださいます。
当院の研修環境のごく一部を紹介させていただきましたが、百聞は一見に如かずです。ぜひ一度、当院へ見学に来てください。
倉敷中央病院は、岡山県県南西部の医療の中枢として機能しており、地域の救急医療を支えながら、又高機能な医療も同時に任っている急性期基幹病院です。内科の分野でも入院患者の25%は救命救急センターからの入院であり、又内科領域13分野には多くの専門医がhigh volume centerとして高度の医療を行っています。
内科専門医制度の発足にあたり、連携病院並びに特別連携病院両者との連携による、地域密着型医療研修を通して人材の育成を行いつつ、地域医療の充実に向けての様々な活動を行います。初診を含む外来診療を通して病院での総合内科診療の実践を行います。又内科系救急医療の修練を行うと同時に、総合内科的視点をもったサブスペシャリストの育成が大切と考えカリキュラムの編成を行います。加えて、医療安全を重視し、患者本位の医療サービスを提供しながら、医学の進歩に貢献できる医師を育成することを目的とします。
倉敷中央病院外科専門研修プログラム
- 当プログラムに基づき以下の病院群が外科の専門医の育成を行なうことを理念とします。外科専門医とは医の倫理を体得し、一定の修練を経て一般外科医療に関する標準的な知識とスキルを習得し、それを患者に提供できることにより患者に信頼され、プロフェッショナルとしての誇りを身につけ、患者への責任を果たせる医師のことであります。
- 当プログラムでは、岡山県南部医療圏の倉敷と岡山の地において一貫した研修を行なうことにより、地域医療における病診・病病連携、地域包括ケア、在宅医療について身をもって理解できます。さらには消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科のサブスペシャリティ部門やそれに準じた外科関連領域(乳腺や内分泌領域)が全て完備された倉敷中央病院を基幹病院とすることにより、それぞれの領域への専門性取得とも連動しています。
募集人員 10名
2019年 | 2020年 | |
---|---|---|
消化管および腹部内臓 | 1,689 | 1,769 |
乳腺 | 150 | 120 |
呼吸器 | 412 | 356 |
心臓・大血管 | 528 | 502 |
末梢血管(頭蓋内血管を除く) | 154 | 233 |
頭頸部・体表・内分泌外科 | 69 | 84 |
小児外科 | 262 | 269 |
合計 (鏡視下手術) | 3,264(1,505) | 3,333 (1,596) |
3年間の外科専門研修終了後の進路については個々の専攻医の希望に応じてサポートします。これまでの実績などから研修終了後の進路は以下の5つが考えられます。
①大学院進学(京都大学、神戸大学、岡山大学、川崎医科大学など)
②京都大学外科交流センター所属病院 http://www.kyoto-u-sa.or.jp/参照
(倉敷中央病院は京都大学外科交流センターの会員施設です)
京都大学呼吸器外科・心臓血管外科関連病院での勤務も可能です。
③当プログラム連携施設及びその関連施設
④がんセンター(中央病院、東病院)、がん研有明病院など専門疾患センター
⑤倉敷中央病院に継続勤務(1年契約で2年間専修医として勤務可能)
PROFILE
兵庫医科大学卒業
沖縄県立中部病院 初期研修
倉敷中央病院 外科(心臓血管外科)後期研修
倉敷中央病院心臓血管外科での研修を選んだ理由
後期研修として専門分野を学ぶためにHigh volume centerを探そうと決めました。理由は教科書に載っていることはどこでも勉強できますが、それ以外は症例数を経験することでしか補えないと思ったからです。
そこで、研修の受け入れをしている病院を探していたところ、先輩から倉敷中央病院を勧められ見学を決めました。実際に見学に来させていただいたところ年の近い先輩方が腹部大動脈瘤を執刀しているところやITA採取などを経験しているところを目の当たりにして自分も1年後2年後にはそのような手術を経験したいという思いが強くなり就職を決めました。
研修環境 外科専門医
心臓血管外科を目指して研修病院を選ぶ時、まず外科の専門医を取ることができるのかという点で不安に思っている方は多いかも知れません。私も倉敷中央病院心臓血管外科には外科の新専門医制度が始まってから入ることとなったため、心臓血管外科として経験を早い時期から積みたい反面、外科の専門医に必要な心臓以外の外科症例を集められるかが不安でした。しかし、後期1年目の終わりに6か月間地域研修の期間があり、そこで外科を集中的に経験できるため専門医に必要な症例数はすぐに集めることができました。その後は、外科コースのプログラムに属しながらも心臓血管外科の一員として全てを心臓血管外科に費やすことができます。
心臓血管外科としての魅力
倉敷中央病院での心外研修の魅力は多くの症例数に実際に関わる事ができること、過去症例のデータベースがしっかりとしていることや主治医制ではなくチーム制のため週に1日は休みがあること、Microsoft Teamsを利用して上級医に相談がいつでも可能なことです。
日々の診療、特に1人で当直をしている時には治療方針決定に頭を抱えることも少なくありません。上級医に電話などで確認することも可能ですが時と場合によっては相談しにくかったという経験を誰しも持っていると思います。しかし当科では主任部長の小宮先生が私たちのために取り入れて下さったMicrosoft Teamsを使用して患者さんの画像の共有から現在の状況、問題点などを特定の上級医だけでなく科全体で共有することで迅速に対応可能な上級医からのアドバイスを受けることができます。また、Microsoft Teamsでは過去の症例の相談事例なども残っていることもあり参考になります。また、間接的に多くの症例の事例を常に目にすることができるため忙殺される日々の中で非常に良い学びの機会となっています。
学術活動
このようにして多くの症例に触れることができるため研究につながる疑問も見つけることができます。自分が疑問に思ったことを大量に蓄積された過去のデータと照らし合わせることができるため、自分で分析し文献を検索して学会発表や論文作成につなげる事ができています。私自身は研究の仕方やデータの分析方法などは全くわからない状態でしたが、経験症例に関して小宮先生のアドバイスをいただくことができ、卒業4年目で海外での学会発表をすることができました。自分が目指していたことの一つに、海外でも通用するような医師になりたいと思っていましたが、そのスタートとして良い経験ができたと思います。大きな学会になるほど演題の採用が難しく、実際に発表するだけでなく質問に耐えられるだけの知識をため込まなければなりませんが、倉敷での心外経験だけでも膨大な知識量となる上に小宮先生をはじめとして部長、先輩、同期から様々なアドバイスを受けることができます。
【写真1】初めての海外発表。緊張したが質疑応答でも小宮先生からの熱い指導以上の質問はこなかったため安心して返答ができた。
これから研修を検討されている先生へ
膨大な症例数、指導に熱い部長、学術活動に積極的に取り組める環境など他では得られないほど充実した環境が整っていると思います。親しみやすい先生ばかりなのでまずは見学をしていただければと思います。
【写真2】第34回ヨーロッパ胸部外科学会リスボン 小宮先生らと。会場外では市街散策や食事をご一緒させていただき普段はできない話をしていたけるのも学会の醍醐味。
倉敷中央病院は、岡山県南西部の医療の中枢として機能しており、地域の救急医療を支えながら、また高機能な医療も同時に任っている急性期基幹病院です。外科サブスペシャリティ領域では心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科、小児外科、乳腺外科において優秀な指導医がそろっていて、質の高い研修を受けることができます。基幹病院、連携病院が岡山県南部に集中しているため、地域包括ケアを意識した患者マネージメントの研修と実践が可能です。また3年間転居することなく連携施設研修が行えます。倉敷中央病院では新専門医制度発足以前から外科専門医の育成に力を入れており、これまでに多くの優秀な外科専門医が育ち、巣立っています。外科を目指す医師にとって最初の研修はとても大切なものです。倉敷外科研修プログラムは確かな実力をつけることができるプログラムと自負しています。「百聞は一見に如かず」です。是非一度気軽にお問い合わせ、病院見学をしていただければと思います。
倉敷中央病院小児科専門研修プログラム
- 圧倒的症例数、豊富なバリエーション
- 初期治療から最終医療まで(1次から3次まで)連続的な医療
- 臨床への主体的な関与と適切なサポート・指導体制
- 診療科数の多さと横のつながり
- コメディカルとの連携と協力
募集人員 9名
倉敷中央病院 | 連携施設 (倉敷成人病センター) |
連携施設 (その他) |
関連施設 | |
---|---|---|---|---|
専攻医イ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医ロ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医ハ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医ニ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医ホ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医へ | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医ト | 1(33か月) | 2(3か月) | ||
専攻医チ | 1(29か月) | 3(3か月) | 2(1か月) | |
専攻医リ | 1(29か月) | 2(3か月) | 3(1か月) |
地域医療研修は関連施設の倉敷リバーサイド病院等で経験するようにプログラムされています。
倉敷中央病院 | 連携施設 (倉敷成人病センター) |
連携施設 (その他) |
関連施設 (6施設の合計) |
|
---|---|---|---|---|
小児科年間入院数 | 1,486 | 1,575 | 10,231 | 1,160 |
小児科年間外来数 | 29,952 | 23,250 | 71,244 | 46,500 |
小児科専門医数 | 24 | 6 | 81 | 8 |
- 倉敷中央病院小児科のご案内は こちら
- 連携施設
- 倉敷成人病センター、岡山大学病院、川崎医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院
- 関連施設
- 倉敷中央病院リバーサイド、南岡山医療センター、水島中央病院、井原市民病院、つばさクリニック、よしみつ小児科医院
基本領域の専門医資格取得から、サブスペシャルティ領域の専門研修へと連続的な研修が可能となるよう配慮します。
倉敷中央病院は小児科に特化したサブスペシャルティ領域はもちろん、他領域についても教育医療機関としての施設認定を受ています。本プログラム修了後の進路もご相談ください。
倉敷中央病院の専門研修から広がった小児集中医療医としてのキャリア
初期研修先の先輩医師からの勧めもあり、事前に見学することもなく採用試験を受け、まさに飛び込みで始めた倉中小児科での研修(2005?07)。これまでの私の人生、キャリアに激震をもたらすことになる、さまざまな患者さんたち、先輩後輩の先生方、そしてついでに配偶者、と出会うことになるなどその時には想像もしていませんでした。今でこそ多くの大学病院や小児病院に設置されるようになった小児集中治療室「PICU」。またそこで働く私たち小児集中治療医も専門家としてそれなりに世間に認知されてきたように思います。ただ当時の日本では、まだ萌芽したての分野で、実際に倉中の先輩方でさえ、そのような専門分野があることを知っている人は稀、そんな状況でした。
そんな中、当時の研修部門長であった馬場清先生から、ご自身が小児循環器学の創世記にご尽力されたこと、その意義についてお話を聞き、また強く背中を押していただき、静岡県立こども病院でのPICU(ドラマPICUのモデル)の立ち上げメンバーとして、学生時分からのおぼろげな夢であった小児集中治療医学の門を叩くことになりました。それからも様々な出会いがあり、2010年度からはカナダ、アルバータ大学で臨床フェローを開始、また集中治療医として働きながら、公衆衛生大学院での疫学博士号を取得しました。その後は、東部に移動し、研究者、また小児集中治療医(日本の大学を出た医師として初めての小児集中治療専門医)としてパンデミック渦中まで仕事をすることになります。2021年に帰国し、現在は、神奈川県川崎市にある聖マリアンナ医科大学の小児科教授、また集中治療センターPICUの責任者として、多様なチームメンバーとともに教育、研究、臨床に日々ハッスルしています。
これから研修を検討されている方へ
皆さんには目指す医師像、小児科医像、また仕事を離れひとりの人として、親や社会人として、その役割や理想像があるかと思います。決して人の真似だけをしていてはそこへたどり着けないのではないでしょうか。自分が、その時々で全力でパッションを注げるもの。それは仕事かもしれません、子育てかもしれません。出会いを大切にし、それを見つける努力と、ちょっとした勇気の絞り出しを繰り返していけばきっと素敵な人生、キャリアが待っているのではと信じています。
倉敷中央病院は岡山県南西部の医療の中枢として機能しており、地域の救急医療を支えながら、また高機能な医療も同時に行っている急性期基幹病院です。
当院小児科は、肺炎や尿路感染といったいわゆるcommon diseaseはもちろん、早産新生児、小児循環器疾患、腎臓疾患、小児血液がん、内分泌・代謝疾患、小児神経疾患、気道呼吸器疾患など各専門分野にも専門医指導医が揃っており、common diseaseから幅広く専門分野の疾患までの診療を担っております。また救命救急センターも充実しており、小児の救急受診患者は年間9000人を超え、多くは軽症のウォークイン患者ですが救急車も多く、小児患者をトリアージする力も研修で磨くことが可能です。以上のような点が大学病院やこども病院での研修とは異なる当院小児科の特色と考えています。現在総勢38名で診療に当たっており、シフト制による勤務体制をスタートさせ、公私ともに充実した研修ができるよう改革を進めています。
倉敷中央病院整形外科専門研修プログラム
倉敷中央病院整形外科では、基本的・応用的・実践能力を備えた医師を育成し、住民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献することを理念とします。この理念を達成するために、専門研修プログラムとしては以下の4点の修得を重要視しています。
- 豊富な知識
整形外科医師としてあらゆる運動器疾患に関する知識を系統的に理解し、さらに日々進歩する新しい知見を時代に先駆けて吸収し続けます。 - 探求心
あらゆる運動器疾患に対する臨床的な疑問点を見出して解明しようとする姿勢を持ち、その解答を科学的に導き出し、論理的に正しくまとめる能力を身につけます。 - 倫理観
豊かな人間性と高い倫理観の元に、整形外科医師としての心のこもった医療を患者に提供し、国民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献します。 - 実践的な技術
豊富な症例数に基づいた研修により、運動器全般に関して的確な診断能力を身につけ、適切な保存療法、リハビリテーションを実践します。そして基本手技から最先端技術までを網羅した手術治療を実践することで、運動器疾患に関する良質かつ完全な医療を提供します。
また、本プログラムでは、基幹施設および連携施設全体において脊椎外科、関節外科、スポーツ医学、手外科、外傷、腫瘍、小児などの専門性の高い診療を早くから経験することで、整形外科専門医取得後のサブスペシャリティ領域の研修へと継続していくことが可能です。倉敷中央病院整形外科には、脊椎、股関節、膝関節、肩関節、手外科などの診療グループがありそれぞれ手術数が豊富にあります
募集人員 5名
本研修プログラムでは1ヶ月の研修を1単位とする単位制をとります。全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションすることで、それぞれの領域で定められた単位数以上を修得し、3年9ヶ月間で45単位を修得するプロセスで研修を行います
倉中:倉敷中央病院
京大:京都大学医学部附属病院
玉造:玉造病院
リバー:倉敷中央病院リバーサイド
2023年の年間新患患者数は3,702人、1日あたりの入院患者数は88人です。
年間手術総数は2,572件で、主な手術件数は以下の通りです。
脊椎外科 | 頚椎 | 128 | |
---|---|---|---|
胸椎・腰椎 | 327 | ||
関節外科 | 股関節 | 人工関節 | 123 |
人工骨頭 | 70 | ||
膝関節 | 人工関節 | 157 | |
半月板手術 | 26 | ||
靱帯再建手術 | 10 | ||
肩関節 | 関節鏡下手術 | 249 | |
人工肩関節 | 42 | ||
外傷外科 | 上肢骨接合術 | 317 | |
下肢骨接合術 | 256 |
- 倉敷中央病院整形外科のご案内は こちら
本プログラムでは各指導医が脊椎、股関節、膝関節、肩関節、手外科等のサブスペシャルティを有しています。専攻医が興味を有し将来指向する各サブスペシャルティ領域については、指導医のサポートのもと、より深い研修を受けることが可能です。
「ここ(倉敷中央病院)で3年やればほかの施設の10年分の経験値になる。」当時、誰かが私に、そう言いました。その時は、「それはさすがに盛り過ぎだろう」、と思っていましたが、そうなのかもしれないと思うようになっています。一人頭で経験する症例数だけでカウントすれば、ほかの施設の10年分にはなりません。数だけなら、地方の人出の足りない施設に行けば、より多くの症例を経験することになるかもしれません。しかし、倉敷中央病院には、整形外科で言えば、10数名のレジデントがいて、すべての手術症例はカンファレンスや回診を通して目にすることになります。しかも、大学に引けを取らない治療設備を備え、素晴らしい経験と知識を兼ね備えた多くの指導医の下で、その数を経験することが可能なのです。我流で、あるいは指導医数名の環境で1000人診てもすぐに限界にぶち当たるでしょう。そして、いつしか「仕方ない、歳ですね」などと言い出し、そこで医師としての治療能力はストップするのです。しかし、切磋琢磨する10数名の仲間と素晴らしい指導医の下で、非常に多彩な症例を基本主治医執刀医制で経験する3年間は、非常に大きな経験値を積み重ねることを可能としてくれるのだと、これが“10年分”という言葉の意味なのだと、思っています。
私は、2006年に京都大学を卒業し、2006年から2011年までの5年間、ジュニアレジデント、整形外科でのシニアレジデントプログラムでお世話になりました。ジュニアレジデントの後半5か月間は選択期間として整形外科で過ごさせていただいたので、合計3年5か月の間、整形外科で働かせていただきましたので、およそ“11年半の経験値”を積んだことになりましょうか。
倉敷中央病院で、もう少し研修を続けたいと感じていた部分もありましたが、当時の整形外科主任部長兼副院長であった松下先生から、「大学院進学を考えているのであれば早い方が良い」、とのご助言を頂き、シニアレジデント終了後は、京都大学で大学院に進学しました。倉敷中央病院で、松本先生のご指導の下、多彩な手外科症例や血管柄付き複合組織移植術による軟部再建の手術を経験し、すっかり手外科とマイクロサージャリーに魅せられた私は、大学院でもマイクロサージャリーのスキルを活かした手外科に関する研究がしたいと希望し、当時の京都大学准教授であった柿木先生のもと、末梢神経再生に関する研究を行うことが出来ました。臨床面では、院生の担当するアルバイトのほかに、週に1回のJHSの抄読会と週に1-2回の柿木先生が大学やサテライト病院で行う手術に入らせていただいておりました。手外科は一般整形外科とはまた異なる術中の作法や、知識が要求される分野ですが、倉敷での手外科研修とマイクロサージャリー訓練があったために、比較的スムーズに入っていくことが出来ました。研究成果は2本の英語論文と1本の日本語論文になりました。また、日本末梢神経学会で学会賞を頂いたり、日本整形外科学会基礎のパネルや中部手外科研究会のシンポジウム、日本マイクロサージャリー学会でのシンポジウムやランチョンセミナーで発表、講演する機会にも恵まれました。
大学院での4年間の後は、2015年4月より、京都大学の関連病院である八幡中央病院で常勤医として勤務致しました。当時の整形外科は、私が最年少で常勤医4名と京都大学からの非常勤医数名で年間500例程度の手術と約120床の入院患者さんの診療にあたっておりました。ここでは、手外科に関する症例は、基本的には私に回していただくような形で診療をさせていただける環境を用意していただき、大きな責任感と充実感を感じながら過ごすことが出来ました。また、年間150例近くの脊椎手術症例がありましたが、そのほとんどの手術に入らせていただいておりました。初めての中規模病院での勤務となったため、少し勝手の違う部分はありましたが、整形外科が中心の非常に働きやすい病院でしたし、倉敷中央病院時代のハードワークが常勤医師としての常識になっていたので、仕事内容がつらいと思ったことは一度もありませんでした。
その後、柿木先生からスタンフォード大学形成外科教授James Chang先生のラボに留学するお話を頂き、2016年7月からは2年間スタンフォード大学形成外科に留学しました。ここでは、臨床に触れるのは週に1-2日とし、主には研究に身を置いておりました。同種腱組織を用いた腱の組織工学に関する研究と生体内分解性動脈圧センサーに関する研究を行い、ラットの腱板修復やラットの大腿動脈にセンサーを移植したりする実験を顕微鏡下に行っておりましたが、ここでもマイクロの技術が活きました。研究成果は4本の英語論文、ORSでの2回のポスター発表、ASSHでの口演発表、ASRMでの口演発表になりました。素晴らしい上司と仲間、そして研究成果にも恵まれ、西海岸の素晴らしい天気と寛容な人々の中、最高の2年間を過ごすことが出来ました。
2018年7月に帰国してからは、福井県越前市にある京都大学の関連病院である林病院で常勤医として勤務しております。林病院も規模としては中規模病院で、整形外科病床は約160床、整形外科医はここでも、私が最年少で4名の常勤医と、京都大学から応援に来ていただいている非常勤医師数名で、年間症例数は700 例前後です。基本的には外傷から脊椎から人工関節の慢性疾患にいたるまでほぼすべての分野の治療にあたる必要がありますが、ここでも、八幡中央病院の時と同様、手に関する症例や皮弁による軟部再建が必要な症例は基本的に私のところに回して頂いています。大きな責任を伴いますが、同時に大きな充実感、達成感を感じることも出来る、恵まれた環境だと感じています。いつまでも大病院で指導医から助けてもらえる環境に身を置いていては、外科医として、医師としての成長過程で殻を破ることはできない、と考えています。ある程度任せていただける環境に身を置き、主体的に治療戦略を考え、実践していく経験こそが次のステップになるのではないかと考えます。しかし、その前には、多彩な症例が集まる大病院で、しっかりした指導者の下、知識や技術はもちろんのこと、整形外科医師としての姿勢を身につけておくことが前提です。私が今、このように地域の基幹中規模病院の魅力・醍醐味を享受し得るのは、倉敷中央病院での経験があったからだと確信しています。
始めの数年で癖や医師としての姿勢は身についてしまうように感じています。この整形外科医として大切な時期を倉敷中央病院で過ごすことが出来るのは非常に大きいと確信します。これからの研修先を決めるのに悩まれている方、倉敷中央病院での研修の後のキャリアに関してイメージ出来ずにいる方の参考に、少しでもなれば幸いです。
このホームページを見ている整形外科医を目指している初期研修医の皆様、私は平成24年4月から平成29年3月までの期間、倉敷中央病院整形外科後期研修医および専門修練医として勤務しました。現在は苑田会人工関節センター病院にて勤務し、人工関節のspecialistとなるべく日々研鑽に励んでおります。私の時代とは異なり、現在は後期研修を受けられる病院は限られており、特に大学病院以外で専門医を取得する研修ができる病院は非常に限られております。その中で倉敷中央病院整形外科での研修を選択するメリットを私の経験から少しお話したいと思います。
大学での研修は入局するとすぐに専門班に分かれて研修を行う大学や、後期研修1年目から3年目の間、各専門班を一定期間ローテートしながら自分の専門分野を決めていく方式の大学が多いと思います。倉敷中央病院整形外科の場合は、そのどちらの方式でもありません。後期研修医の3年の間は各専門分野の症例患者を満遍なく担当できるよう指導医たちより症例患者が振り分けられ、3年間を通じて各分野の症例を過不足なく担当します。例えば、ローテート方式での研修では、初めの半年間にある分野のグループをローテートしたとして、最終的に他の分野を自分の専門とすると、整形外科一年目の未熟な、右も左も分からない半年のうちでしかその専門分野の症例を担当できず、その分野についての知識はかなり希薄なものになるでしょう。また、初めから専門分野を決めての研修の場合はその専門分野の症例患者を多く担当することも可能ですが、やはり、他の専門分野に関しての知識は希薄なものになります。一方、倉敷中央病院の後期研修医は一つ専門分野のみをこなすといったことは許されません。後期研修の3年間は満遍なくすべての分野の症例を扱っていくことになります。現在でも様々な分野で新たな手術方法が応用されているこの時代、後期研修の3年間満遍なくすべての分野の研修を行うことは最新の手術方法などを勉強する機会を増やし、そのことが自らの見識を広げることとなり、将来専門を決めた際に大きな糧となります。
倉敷中央病院整形外科ではすべての分野で高度な研修を受けることができますが、一つ特記すべき点を挙げると、大学病院でも研修を行うことが困難な場合があるマイクロサージャリーの研鑽も積むことが可能な点です。他の専門分野の専門家がそろっている病院は多数あると考えますが、倉敷中央病院整形外科ではマイクロサージャリーも盛んであるので、一般的には問題になる軟部組織欠損の大きな開放骨折なども自分たちで治療を完結できます。また、やる気さえあれば後期研修医でもラットを用いた血管吻合の練習を毎週行うことができます。後期研修医が毎週ラットを用いた血管吻合の練習をできる病院はおそらく他には見当たらないと思います。そして、練習を積んでチャンスがあれば切断指の再接合を自分で行うチャンスも訪れます。
このような研修を整形外科1年目から受けることができる病院は非常に少ないと思います。そして、これらのその経験は人工関節を専門とすることと決めた今の自分にも大きな財産となっています。私は卒後8年目で人工関節センター病院に赴任いたしました。病院を移動する際に考えたことは、まだ若い学年で専門性が高い病院に移ることにより自分の見識があまりにも狭くなりすぎるのではとの不安がありました。しかし、倉敷中央病院整形外科での経験を経て外の世界に出た今、その不安は完全に払拭されています。特に弱い分野を作らない方式の倉敷中央病院整形外科での経験を財産として現在はhigh volume centerでの人工関節置換術の研鑽を思う存分行うことができています。その他、挙げればきりがありませんが、現在整形外科に進もうと決めたはいいが、専門分野を決めあぐねており様々な症例を経験してから自分の進むべき道を選択したいと考えている方たちには倉敷中央病院整形外科は格好の研修病院であると考えます。
倉敷中央病院産婦人科専門研修プログラム
- 高度医療から地域医療まで幅広く研修を行なえる研修施設群
- サブスペシャリティ領域までカバーする豊富で質の高い指導医
- 実践を重視した研修
- 質の高い臨床研修の指導
- 女性医師も継続して働けるように労働環境を十分配慮
- 厳しい中にも楽しく学べる環境
募集人員 5名
専門研修の開始は、原則として基幹施設である倉敷中央病院で2年間研修を行い、2年目もしくは3年目に連携施設で研修を行います。 なお地域医療を経験できる施設(高松赤十字病院、恵寿総合病院もしくは赤堀病院)で少なくとも1ヶ月は研修を行う必要があります。3年間の研修で、産婦人科専門医取得を目指します。
倉敷中央病院 | 静岡県立総合病院 | 高松赤十字病院 | 京都大学医学部 附属病院 |
赤堀病院 | 近畿大学病院 | 聖隷浜松病院 | 恵寿総合病院 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年間婦人科良性腫瘍手術 | 229 | 163 | 167 | 271 | 88 | 427 | 713 | 71 |
年間婦人科悪性腫瘍症例 | 78 | 127 | 38 | 139 | 134 | 88 | 7 | |
年間分娩数(帝王切開含む) | 1020 | 785 | 676 | 403 | 622 | 227 | 1515 | 257 |
年間体外受精件数 | 197 | 1 | 177 | 117 | 7 | 134 | 86 |
- 倉敷中央病院産婦人科のご案内は こちら
3年間の研修修了後、さらにサブスペシャルティ研修をはじめとする研修を希望する場合に1~3年を目途に修練医(仮称)として研修することも可能です。これまでの倉敷中央病院産婦人科専攻医の研修修了後の進路は以下の通りです。
手稲渓仁会病院、国立成育医療研究センター、聖路加国際病院、がん研有明病院、聖隷浜松病院、静岡県立総合病院、沼津市立病院、大阪赤十字病院、大阪母子医療センター、京都医療センター、兵庫県立がんセンター、日本バプテスト病院、福山医療センター、倉敷成人病センター、中国中央病院、高松赤十字病院
倉敷中央病院眼科専門研修プログラム
本プログラムは市中病院である倉敷中央病院を研修基幹施設として、木村眼科内科医院、小倉記念病院、関西医科大学附属病院、香川大学医学部附属病院、川崎医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院等を連携施設とし、それぞれの病院が協力して専門研修を行うプログラムです。その特徴は以下の通りです。
- 研修基幹施設で医師としての基本施設を学び、豊富な症例を経験することによって、眼科の基礎臨床から高度な臨床まで、手術を含めて習得できるようにしています
- 地域医療を担う特徴ある医療機関での研修を通じて、眼科の地域医療について広く研修する機会を設けています。
- 市中病院では習得しがたい専門性の極めて高い診療や、研究マインドを涵養するために大学病院で研修を行ないます。
募集人員 2名
4年間の研修期間中、1年目、2年目は基幹施設である倉敷中央病院で研修します。3年目には複数の連携研修施設で合計6~12か月の研修を行います。その後は再び倉敷中央病院に戻り、3年目までの研修成果を元により高度な診療、手術を研修して、専門医に必要な研修到達目標を達成します。専攻医の希望に沿ったプログラムを構築しますが、いずれの連携施設で研修をしても研修到達目標に達することができるように調整します。
- 連携施設
- 京都桂病院/京都医療センター/康生会武田病院/三菱京都病院/京都岡本記念病院/大津赤十字病院/滋賀県立総合病院/北野病院/関西電力病院/枚方公済病院/神戸アイセンター病院/西神戸医療センター/日高医療センター/日本赤十字社和歌山医療センター/天理よろづ相談所病院/福井赤十字病院/静岡県立総合病院/静岡市立静岡病院/木村眼科内科医院/小倉記念病院/大阪赤十字病院/大阪市立総合医療センター/兵庫県立尼崎医療センター/関西医科大学附属病院/京都大学医学部附属病院/香川大学医学部附属病院/川崎医科大学附属病院
皆さま、初めまして。私が倉敷中央病院眼科で学び、経験したことをお伝えしようと思います。
私は、大学を卒業後、初期研修医の2年間、後期研修医の3年間、更に専門修練医の2年間、計7年間を本院で過ごしました。当院の特徴は何と言っても症例の豊富さであると思っています。白内障や緑内障は勿論ですが、難解なぶどう膜炎、視神経炎を含めた神経眼科、未熟児診察、外傷など救急疾患を主治医として経験することができます。その為、緊急的な検査も、各部門が積極的に受けてくれるのも魅力の一つです。
研修ですが、外来、手術には指導医がつく為、相談しやすく、積極的に質問すれば必ずその疑問に対して求める答えが見つかっていました。
他には電子図書、PubMedなど文献検索にはまず不満に感じることはありませんでした。
これを読んでくれているということは、当院で働くことを考えてくれているはず!先ず、皆さんが気になるであろうことを紹介しましたが、ここで紹介したことはごく一部で、実際に来ていただいて感じてもらえればと思います。きっと、学ぶことが多く退屈しないはずです!
略歴
2012年 倉敷中央病院 初期研修医
2014年 倉敷中央病院 眼科専攻医
2017年 倉敷中央病院 眼科専門修練医
2019年 天理よろづ相談所病院 眼科医員
眼は小さな臓器ですが、外界からの情報の80%は視覚を通して得られると言われています。良好なQOLを維持するために視機能を保つことは、高齢化社会において欠かすことができない課題です。眼科学は内科的治療、外科的治療、診断学等を含む非常に奥の深い学問です。眼科に興味のある若い医師の皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています
倉敷中央病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム
- 症例数が豊富で手術件数が多く、早い段階から幅広く経験を積むことができます。
- 高度専門治療であるがん拠点病院として頭頸部癌に対し、放射線科・形成外科・外科・緩和ケアチーム・栄養サポートチームなどの院内各部門と連携を図り、チーム医療にあたっています。
- 24時間いつでも利用可能な図書室を備えており、多彩な文献にアクセス可能であり研修を深める支援体制が整っています
募集人員 2名
基幹施設からプログラムを開始する場合は、プログラム期間内に研修連携施設(Ⅰ)・研修連携施設(Ⅱ)で1年以上の研修(うち研修連携施設(Ⅱ)への半年以上の研修必須)を行います。
研修連携施設(Ⅰ)は、耳、鼻・副鼻腔、口腔咽喉頭・頭頸部のいずれの分野においても十分な臨床経験と指導を得ることができる施設であることに加え、解剖実習、稀少疾患、先進医療、研究の経験が可能です。研修連携施設(Ⅱ)は診断から治療、経過観察までを一貫して行う施設であり、十分な臨床経験を積むことができます。
連携施設での講義、実習、研究プログラムにも適宜参加します。
経験症例数および研修内容については、プログラム終了時までに目標に達することができるように調整します。
「倉中での1年は3年分」倉中の濃い研修で圧倒的成長
が得られる
私は当院で初期研修を終了後、引き続き耳鼻咽喉科専攻医として研修を行っています。
豊富な症例
当科には倉敷近辺以外でも県北や福山、それよりも遠いところからも患者さんが集まり、症例が足りずに困ることはまずないです。
手術も耳・鼻・頭頸部色々あり、また大学病院と違って自分が術者として執刀させてもらえることも多いのが魅力です。専攻医1年目から甲状腺半切除術や内視鏡下鼻副鼻腔手術、乳突削開術などさせていただきました。もちろん指導医の指導のもとなので安心です。2週に1回は1日がかりの再建手術もあります。外視鏡のオーブアイなど器具も充実しています。
外来も近隣医療機関からの紹介も多く、中には難しい症例もあり最初のうちは外来を回すのが大変でしたが、経験を積み重ねることで着実に実力が身についていると実感できています。
自分が直接経験する症例だけでも十分ですが、カン
ファレンスで他の先生が診ている症例も目にして勉強になることも多いです。最近はJoinというアプリも導入しており、いわば業務用のLINEグループのようなものですが、土日・夜間の救急症例でもCTやファイバー画像を提示しながらすぐに科内で相談でき便利です。
「倉中での1年は3年分」と聞いたこともある
くらい倉中の研修は濃く、圧倒的成長をさせていただいていると実感しています。
充実した環境
当科は他の診療科も揃っており、歯科口腔外科
、形成外科、脳神経外科などと連携しながら手術を行っており、カンファレンスで相談しながらプランニングをして手術に臨んでいます。また救急救命センターや集中治療室も充実しているため安心したバックアップ体制のもと3次救急症例も診ることができま
す。他科からのコンサルトで珍しい症例に当たったりすることもありますし、逆に当科で困った症例を相談できるのもありがたいです。同年代の専攻医も多く、刺激を受けながら支えあって研修できています。UpToDateなどのデータベースや論文へのアクセスもよく、助かっています。前述した豊富・多彩な症例をもとに学会発表や論文作成も行っています。
私は現在妊娠中ですが、当直・オンコールを減らしてもらったり、手術も長時間になったり、体勢的にしんどかったりするものは替わってもらっ
たり、適宜休憩を挟ませてもらったり配慮してもらえています。育休復帰後も皆さんのサポートをいただきながら働いていく予定です。
倉敷中央病院麻酔科専門研修プログラム
倉敷中央病院は1,172床を有する大規模総合病院です。
2023年1月から12月までに当院で行われた全手術件数は11,472件です。内、麻酔科管理手術症例は5,150件です。手術室30室(アイセンター、ハイブリッド手術室1室を含む)を有し、小児先天性心疾患手術、臓器移植手術以外の豊富な手術実績を有しています。病院も高度先進医療を志向しており、2019年5月に予防医療プラザも完成しました。このような医療環境下、常に新しい知識と技術を習得することが可能です。募集人員は4名 研修スケジュールはこちらの通りです。
専攻医の研修実績
1.専門研修2年目医師
◆1年目(2023/4~2024/3)の経験症例数…429例
症例数 | |
---|---|
小児(6歳未満) | 35件 |
帝王切開 | 16件 |
心臓血管麻酔 (内訳) 開心 TAVI・Mitral clip・Watchman EVAR・TEVAR AAA・末梢血管 |
73件 36件 |
胸部外科 | 41件 |
脳神経外科 | 15件 |
◆1年目(2023/4~2024/3)の経験症例数…445件
症例数 | |
---|---|
小児(6歳未満) | 27件 |
帝王切開 | 28件 |
心臓血管麻酔 (内訳) 開心 TAVI・Mitral clip・Watchman EVAR・TEVAR AAA・末梢血管 |
56件 20件 |
胸部外科 | 41件 |
脳神経外科 | 24件 |
2.専門研修3年目医師
◆1~2年目(2022/4~2024/3)の経験症例数…733件
症例数 | |
---|---|
小児(6歳未満) | 31件 |
帝王切開 | 43件 |
心臓血管麻酔 (内訳) 開心 TAVI・Mitral clip・Watchman EVAR・TEVAR AAA・末梢血管 |
110件 56件 |
胸部外科 | 61件 |
脳神経外科 | 29件 |
医師働き方改革を見据えた勤務体系
麻酔科管理手術症例のうち、約20%が緊急手術となっています。緊急手術を含め深夜にまで及ぶ手術も多く、麻酔科医への負荷も大きいですが、当直・拘束後の早退などを行い、できる限り長時間労働にならないよう対応しています。
まずは2022年10月より麻酔科の勤務は完全夜勤性として当直制度をなくしました。夜勤を行う麻酔担当医師は基本16時から出勤(現在は人員の問題で12時出勤としています)、G-ICUの夜勤者も16時出勤としています。夜勤明けは当然翌日は帰宅します。週末はG-ICUは20時-8時で日勤と夜勤の交代勤務、麻酔は日勤で8時-17時として夜は拘束となります。週末勤務者は必ず平日に代休を確保しています。
これらを達成しながら麻酔科全体としては年間の時間外960時間のA水準を達成しています。麻酔科全体の一人当たりの時間外は45時間程度で推移しています。
勤務カレンダー例(1か月間)
倉敷中央病院は祝日に通常の稼働を行っている日が年5日(祝日稼働日)あり、この5日は必ず通常の平日に休みを取らなければいけません。また年休消化は最低5日が義務付けられています。これらを考慮して麻酔科では年に1週間の休みを2度とることが可能です。また有給休暇も連続2日までで,勤務者が重ならない範囲で取得可能となっています。
忙しいですが充実した日々です
症例の幅が広い、重症度が比較的高い、準緊急、緊急が多いかつearly exposure の概念から専攻医の成長速度は大変頼もしく、特に半年研修後の心臓外科症例の経験開始、2年終盤からのG-ICUの研修は研修医を大きく成長させる機会につながっており、当施設で大変誇れる部分です。
また豊富な症例を背景に学会発表や論文作成もゆっくりですが行っています。
本研修プログラムの目的は、「地域住民に救急医療へのアクセスを保障し、良質で安心な標準的医療を提供できる」救急科専門医を育成することです。
本研修プログラムを修了した救急科専門医は、急病や外傷の種類や重症度に応じた総合的判断に基づき、必要に応じて他科専門医と連携し、迅速かつ安全に急性期患者の診断と治療を進めるためのコンピテンシーを修得することができるようになります。また急病で複数臓器の機能が急速に重篤化する場合、あるいは外傷や中毒など外因性疾患の場合は、初期治療から継続して根本治療や集中治療においても中心的役割を担うことが可能となります。さらに地域での救急医療体制、特に救急搬送(プレホスピタル)と医療機関との連携の維持・発展、加えて災害時の対応にも関与し、地域全体の安全を維持する仕事を担うことも可能となります。
募集人員 6名
まず3年間で救急医として必要な基本技能を身に着けていただきます。そのためには救急外来(ER)のみならず集中治療、他科ローテーション研修、Medical Control(MC)への関与、地域における救急の理解が欠かせないと考えます。
研修プログラム例
病院群ローテーションの実際として、以下にプログラム例を示しています。
1年目 ER6か月 脳外科2か月 感染症科2か月 麻酔科2か月
2年目 ER5か月 救急集中治療室(EICU)3か月 連携病院研修4か月
3年目 地域医療研修3か月 ER7か月 EICU2か月
倉敷中央病院
救急科領域の病院機能:三次救急医療施設(救命救急センター)、災害拠点病院、地域メディカルコントロール (MC)協議会中核施設
指導者:救急科指導医16名、救急科専門医16名、その他の専門診療科専門医師(集中治療専門医8名、 外科専門医4名)
救急車搬送件数:10,285件/年
救急外来受診者数:53,636人/年
- 倉敷中央病院救急科のご案内は こちら
- サブスペシャルティ領域として予定されている集中治療領域の専門研修について、倉敷中央病院における専門研修中のクリティカルケア・重症患者に対する診療について、集中治療領域の専門研修で経験すべき症例や手技、処置の一部を修得出来、救急科専門医取得後の集中治療領域研修で活かせます。
- 倉敷中央病院は集中治療領域専門研修施設ですので、集中治療専門医への連続的な育成を支援します。
「倉敷を日本最良の救急医療地域に」
私は出身大学での初期研修を終了後に倉敷中央病院救急科へ入職しました。同期は私を含め5名。みな救急科専門医を取得しました。うち3名はその後別の病院でスキルアップの道へと進みましたが、私は幼い頃から志した「ER医」として今も働き続けています。上司に恵まれているだけでなく、救急科の働き方に対する病院の理解があり、また病院に対する地域住民・周辺医療機関・消防からの信頼も常に感じるので、体力とモチベーションを維持することができています。入職した頃の目標であった「自分が診療した患者さんの予後・満足度が最良となること」は、勤務帯の救急外来責任者を任される3年目頃から「自分の勤務帯に受診した全ての患者さんの予後・満足度が最良になること」へと変わりました。そして今は自分自身と家族も暮らす「倉敷」を「日本最良の救急医療地域に」という目標を掲げ、臨床だけでなく院内・地域での活動に取り組んでいます。
今、みなさんはどんな施設でどんな救急医療に携わっていらっしゃるでしょうか。もしかすると救急車や時間外受診の患者さんへの対応が救急医療と思っていませんか。
救急医療は救急車を見ることでも、時間外の患者さんを診ることでもありません。救急医療は「急な求めに応じて、安全・適切に効率よく医療を提供する」仕組みです。私たちは、病院全体でそれを作り上げ維持しその中で救急科専門医を育て続けています。このポイントを身につけたみなさんは、どの地域・施設でも求められる救急医療の「足場」となり「宝」となる、そんなイメージを持っています。また、多くの真摯な研修医たちと働けることも魅力です。教え上手はどこに行っても評価されます。
ぜひ、救急医療を身につけ、教え上手で患者さん想いの救急科専門医になってください。
倉敷中央病院形成外科専門研修プログラム
- 基幹施設である倉敷中央病院は、地域医療機関からの紹介も多く、病床数、症例数、多様性も国内トップクラスを誇っています。
- 岡山県、広島県、島根県、香川県、京都府、大阪府と3次医療圏をまたいだプログラムであり、岡山県以外の地域で活躍したい専攻医にとっても、できるだけその地域の施設に比重を置いたローテーションを組むことによって、個々の目的に合致した充実した研修が行えるように配慮します。
- 大学院での研究にも興味がある専攻医には、京都大学医学部附属病院、関西医科大学附属病院で専門研修を行いながら、大学院での研究に触れることができます。
募集人員 3名
当プログラム内での研修施設ローテーションの例を示します。希望があれば最大限考慮した上でローテーションを組むようにしますが、経験症例数や他の専攻医の要望との兼ね合いから、取り入れなければならない施設ローテーションが生じる可能性もあります。
なお、研修基幹施設での研修は6ヶ月以上、地域医療研修は3ヶ月以上行うことが必須とされています。また、当プログラムでは研修基幹施設での研修、地域医療研修を連続して行うことが必要とされます。
例1: | 倉敷で研修を開始するパターン: 倉敷中央病院 1年9ヶ月 → ふじおか形成外科・美容外科 3ヶ月 → 広島市民病院 1年 → 島根県立中央病院1年 |
---|---|
例2: | 広島(あるいは島根)で研修を開始するパターン: 広島市民病院(あるいは島根県立中央病院)2年 → 倉敷中央病院 9ヶ月→ ふじおか形成外科・美容外科 3ヶ月 → 島根県立中央病院(あるいは広島市民病院) 1年 |
例3: | 大学病院を組み入れるパターン: 倉敷中央病院 1年3ヶ月 → ふじおか形成外科・美容外科 3ヶ月 → 島根県立中央病院(あるいは広島市民病院)1年6ヶ月 → 京都大学、あるいは関西医科大学 1年 |
施設群の2022年の年間症例数(地域医療研修施設除く)
各施設とも他の基幹施設の専門研修プログラムに属しているため、症例数の按分を行っています。按分後の施設群の症例数は合計2,429件で、症例数は充分な余裕があります。
- 倉敷中央病院形成外科のご案内は こちら
形成外科専門医を取得した医師は、その後にSubspecialty領域の専門医のいずれかを取得することが望まれます。現在Subspecialty領域の専門医、指導医として準備されているものには、日本形成外科学会認定の皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医、日本創傷外科学会認定の創傷外科専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会認定の頭蓋顎顔面外科専門医、日本熱傷学会認定の熱傷専門医、日本手外科学会認定の手外科専門医、日本美容外科学会(JSAPS)認定の美容外科専門医などがあります。現在の制度下において、当プログラムの施設群は、これらSubspecialty領域の専門医のために必要とされる研修、臨床経験の全て、あるいは一部を行うことができるので、専攻医のうちから、これらの取得に向けてのコース選択や準備を行うことが可能です。
大学医局からの派遣でない後期研修医、専攻医を当科で独自採用するようになり、10年以上が経過しました。その間、平均すると毎年、新しい形成外科医が当院で誕生したことになります。当科での研修中の実績のみ、あるいはそれを中心として専門医をすでに取得した医師も4名になり、要件をみたし審査を待つばかりの医師も2名となります。当科での専門研修を修了した医師の進路としては、それぞれの出身大学の形成外科教室で中心的な診療を担っている医師が複数名、子育てと大学診療を両立している医師もいます。その他、当科が連携している京大形成外科の関連施設や、出身地の医局に入局し、さらなる実績を積み上げている者もいます。大学院に進学した医師もおり、当科の特徴である、豊富な症例、歴史ある京都大学との連携をフルに活用し、実力を身に着けた後の活躍の場も、最大級のものが準備されています。交流会を通じての先輩医師のアドバイスもあるので、専門研修修了後の自分にあった進路に迷うことはないと思います。
豊富な症例、整った研修環境、実力のある連携病院・大学を備えた「倉敷中央病院形成外科研修プログラム」で、形成外科専門医への一歩を踏み出してください。サブスペシャリティとして、学会が準備している、日本頭蓋顎顔面外科学会専門医、日本創傷外科学会専門医、皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医と、充実した分野の資格にも対応しております。
倉敷中央病院病理専門研修プログラム
幅広い症例を診断から治療に至るまで経験して、基礎的知識、経験を身につけるとともに、答えが出せない場合には臨床医とのコミュニケーション、議論を通じて、チームとして正しい答えを導き出していくことを学び、実践してもらいます。チーム医療を実践していく上で、医師としての人間性、指導力が重要であり、その面の教育にも力を入れます。このプログラムを体験することにより、チーム医療としての取り組みが病理医の負担を軽減すること、そして病理医が臨床の一翼を担っていることを実感してもらえるでしょう。本プログラムでは、症例が豊富かつ多彩で、院内カンファレンスが充実している医療機関が連携し、前述のトレーニングを通じて実地に強い病理医を育成していきます。また、臨床研究に特に興味のある専攻医のために、院内での臨床研究や、社会人大学院への進学の機会を提供します。
募集人員 1名
本プログラムにおいては倉敷中央病院を基幹施設とします。連携施設は以下のように分類します。
- ① 連携施設1群
-
常勤病理専門指導医と豊富な症例を有しており、専攻医が所属し十分な教育を行える施設。役割に応じてこれを2つに分けます。
- 連携施設1a群:
基幹施設と協力し、剖検、組織診断、細胞診断を全般に教育する施設(姫路赤十字病院、広島市民病院、聖隷浜松病院)。 - 連携施設1b群:
基幹施設と連携施設1a群では経験できない、高度医療や特殊な疾患・治療、臨床・基礎研究についての研修を行う施設(京都大学医学部附属病院、岡山大学病院)。
- 連携施設1a群:
- ② 連携施設2群
- 常勤病理指導医がおり、診断の指導が行える施設(鳥取県立中央病院、神戸赤十字病院)
- ③ 連携施設3群
- 病理指導医が常勤していない施設(鳥取生協病院)
パターン1(基幹施設を中心としてローテートを行うプログラム)
[注釈]
- 連携施設での研修は2年目後半から3年目の間に、合計6ヶ月間行います。分散して複数の施設を選択することも可能です。
- 鳥取県立中央病院の研修は週1回、1泊2日の外勤が原則で、1回を2日と勘定します。姫路赤十字病院、広島市民病院、聖隷浜松病院の研修は原則として、一定期間にまとめて行います。
- 鳥取生協病院での一人病理医研修を5回、日帰りで行うことを必修とします。希望があれば、1回を神戸赤十字病院に変更することも可能です。これは、連携施設での6ヶ月の研修期間に含めます。
- 連携施設での研修は、研修先機関の都合、専攻医の希望を考慮して、可能な限り専攻医の研修開始時に決定します。
パターン2(基幹施設で半年間の研修の後、連携施設1a群で研修するプログラム)
[注釈]
- 基幹施設での6ヶ月の研修以外に、2年目後半から3年目の間に、2ヶ月以内の基幹施設・連携施設での研修をオプションとして選択することが可能です。分散して複数の施設を選択することも可能です。
- オプションを選択する場合、鳥取県立中央病院の研修は週1回、1泊2日の外勤が原則で、1回を2日と勘定します。その他の施設では原則として、一定期間にまとめて研修することになります。
- 神戸赤十字病院での一人病理医研修を5回、日帰りで行うことを必修とします。希望があれば、1回を鳥取生協病院に変更することも可能です。
- 連携施設での研修はオプションを含め、研修先機関の都合、専攻医の希望を考慮して、可能な限り専攻医の研修開始時に決定します。
パターン3(基幹施設で研修しながら、大学院に進学するプログラム)
[注釈]
- 岡山大学の社会人大学院に進学するプログラムです。週1日を社会人大学院の講義・研究に充てます。
- 大学院のプログラムに加えて、2年目から週1日の外勤日を設定し、その半分を岡山大学での専門研修・研究日に、残り半分を鳥取県立中央病院、あるいは姫路赤十字病院での研修に充てます。ただし、鳥取県立中央病院での研修は1泊2日となります。
- 2年目後半以降で、鳥取生協病院での一人病理医研修を5回、日帰りで行うことを必修とします。希望があれば、1回を神戸赤十字病院に変更することも可能です。
パターン4(他の基本領域専門医資格保持者が病理専門研修を開始する場合に限定した対応パターン)
倉敷中央病院 | 連携施設合計 | |
---|---|---|
病床数 | 1172 | 5006 |
専任病理医数 | 7 | 42 |
病理専門医数 | 4 | 27 |
病理専門指導医数 | 2(2) | 20(2.4) |
組織診 | 14596 (11396) |
67935 (10692) |
迅速診断 | 814(714) | 4276(450) |
細胞診 | 27756 (24756) |
75848 (12248) |
病理解剖 | 19(15) | 104(17) |
- ( ) 内は本プログラムに投入される教育資源数です。
- 倉敷中央病院病理診断科のご案内は こちら
研修修了後1年間は、基幹施設または連携施設(1群ないし2群)において引き続き診療に携わり、研修中に不足している内容を習得します。倉敷中央病院に在籍する場合には、研究や教育業務(初期研修医や技師などを対象)にも参加していただきます。専門医資格取得後も引き続き基幹施設または連携施設(1群ないし2群)において診療を続け、サブスペシャルティ領域の確立や研究の発展、あるいは指導者としての経験を積んでいただきます。本人の希望によっては留学(Mayo Clinicへの短期留学の実績あり。その他、国内外の医療機関と交渉することも可能です。)や岡山大学、京都大学などの大学院への進学も可能です。
1,161床の急性期病床を有する総合病院です。症例は豊富、かつ診療科の偏りがなく、また生検から切除材料まで一貫して経験することが可能です。放射線診断科との連携が緊密であることは大きな特徴で、週2回以上のカンファレンスを臨床医も交えて開催しています。また、個人の診断能力を高めるために学会活動、臨床研究を重視し、症例検討会への出題、全国学会、国際学会での発表をこなしています。厚生労働省の難病の研究班でも活動しており、炎症性疾患の診断を得意としています。医療安全、感染対策、臨床研究等の講習会、検討会も充実しています。
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