麻酔科

診療内容

麻酔

2018年1月から12月までに手術センターで行われた全手術件数は12744件で、そのうちの約50%にあたる6545件を麻酔科が担当しています。高齢化社会を反映し、 65歳以上の方が約半数を占めています。心不全、虚血性心疾患、COPD、脳梗塞、腎不全、悪性疾患などの併存症をもつ患者さんの麻酔は特に難しく、高度の技術と幅広い知識が要求されます。緊急手術を含め深夜にまで及ぶ手術も多く、麻酔科医への負荷も大きいですが、当直・拘束後の早退などを行い、できる限り長時間労働にならないよう対応しています。

2018年度の麻酔科医数は常勤28名、非常勤2名でしたが、2019年度は常勤26名、非常勤2名となります。うち後期研修医は11名で1名は自治医科大学卒業生で週1日の研修となります。

主としてマンパワーの問題から、一部の全身状態良好な患者では、外科系診療科医師が麻酔をすることがありますが、局所麻酔症例以外は麻酔前評価と麻酔導入前評価を麻酔科指導医が行い、状態変化のあった患者が見逃されないようチェック体制を厳しくしました。また手術室から病棟へ帰るときにも、麻酔科指導医が全身状態のチェックを行います。日本麻酔科学会の麻酔専門医研修基幹施設となっています。

集中治療

1975年に当院に初めて集中医療センター(ICU/CCU)ができて以来、麻酔科主任部長がセンター長を務め、集中治療は麻酔科医の重要な職務となっていました。現在は心臓病センター、救命救急センターにCCU-C(循環器内科疾患)、CCU-S(心臓血管外科疾患)、E-ICU(外傷を中心とした救急疾患)ができ、それぞれが専門領域の重症患者の治療に当たっています。現在、麻酔科管理のICUは、診療科を問わず、術後患者、院内急変患者、小児重症患者が入室しています。2018年1月から12月の新規入室患者数は987人でした。

心肺蘇生、ショック治療、緊急気道確保、呼吸管理などは麻酔科医が得意とする分野であり、集中治療領域は麻酔科医の知識や技術が大きく生かされる場でもあります。麻酔科から集中医療センター主任部長を含めた集中治療専門医3名がICU専従医として常駐し、さらに内科医、シニアレジデント、ジュニアレジデントが加わり活発な議論のもと治療を進めています。今後は集中治療科の体制を強化し、麻酔科とともにICUを運営していくことになります。

ペインクリニック(疼痛外来)

ペインクリニックでは、慢性疼痛を中心とした診療を行っています。疾患としては、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、腰痛、頚椎捻挫、頚椎症性神経根症などが中心となります。これらに対して薬物治療、神経ブロックなどを行っています。また、ペインクリニック専門医のひとりが院内の緩和ケア科医師と共同し、癌性疼痛に対応しています。