麻酔科
麻酔科のご紹介
沿革
倉敷中央病院麻酔科は、1975年6月に山口大学医学部麻酔科から派遣された6名の医師から始まりました。その1か月後には集中医療センター(以下、ICU)の運用を開始するとともに、麻酔指導病院認に認定されています。当時の山口大学医学部麻酔科の武下浩教授が、数か月ごとに来院されていることからも、当院の麻酔科を立派なものに育てようとする強い意気込みが感じられます。1992年6月に初代主任部長の左利厚生から米井昭智に主任部長が引き継がれ、2011年11月から山下 茂樹が科主任と手術センターおよびICU主任部長を兼務、2020年10月より石田和慶が科主任と第一集中治療センター長(+HCU)を兼務しています。
初期のころは山口大学医学部麻酔科からの派遣がほとんどでしたが、80年代後半から、島根医科大学からの短期研修や琉球大学麻酔科・岡山大学麻酔学・蘇生学講座からの派遣もあり、強い刺激を受けました。2005年から2016年まで関西医科大学麻酔科から1名ずつの派遣を受けました。
初期研修制度が始まって以降、医局人事に縛られないシニアレジデントが全国から多く集まっています。また、新専門医制度が始まり、専門医研修のあり方が大きく変わりました。新しい制度に対応しつつ、麻酔科医の仕事が過重負担にならないよう配慮し、周術期管理チームの活動などにより患者さんの安全を確保できるよう手術室の仕組みを変え、手術センター・ICUの業務改善に努めています。
危機管理
本院では医療安全管理委員会を中心にして医療安全に努めていますが、一方で残念ながら事故が起こることもあります。麻酔科は院内のあらゆる部署での不測の緊急事態(循環不全、呼吸不全など)に対して24時間、応援する体制を敷いており、ひとたび事態が起これば迅速に心肺蘇生を行って、患者さんの被害を最小にとどめる役割を担っています。
また、各科から若手医師の研修を受け入れて、重症患者さんの全身管理法を教育しています。
多様な場で活躍する麻酔科医
手術センター
当院の手術センターは、1975年に第1病棟完成後、10室を中央手術室として運用してきました。その後、手術件数の増加に合わせて増築を重ね、2010年には第3棟が新築されたことにより23室の手術室を持つに至りました。これは、2008年の新中期計画(2008年4月~2013年3月)に基づくもので、2012年9月にさらに9室が追加され、1病棟の手術室の改修により眼科専用のアイセンターと外来手術センターが完成。2014年5月に心臓血管外科専用手術室を改修、2024年よりハイブリッド室が2室となり30室で運用しています。
General ICU(G-ICU)とHigh Care Unit(HCU)
2021年12月から心臓外科用と循環器内科用のICUに加えて麻酔科のICUを合同管理として24床でのG-ICUとして集中治療を行っています(現在は22床運用)。そのうち麻酔科管理は9-10床で運用しており術後管理や病棟での重症症例の管理、小児の管理に加えて救急救命センターICUが満床の時は外傷を除いた症例の管理を行っています。またHigh Care Unit(HCU)として10床運用しており主に術後の患者で集中治療が必要であるが比較的軽症な患者の管理を行っています。
病棟での急変対応
救命救急センターや病棟で患者の状態が急変した時(コードブルー、スタットコール)には真っ先にコールされるため、全員が緊張感をもってあたっています。
選べるキャリアプラン
とにかく経験を積みたい!子育てしながら働きたい!自分の描いたキャリアプランで働ける環境があります。