低侵襲カテーテル治療センター

患者さんに負担の少ない治療を提供

今回、2020年4月1日付で血管内治療に係る院内資源を統合、集約して、低侵襲カテーテル治療センターが新たなフロントの1つとして設けられました。今後、院内すべてのカテーテル治療部門を対象とし、手術センターに近接(併設)して新センターが開設される予定ですが、現時点では9棟地下のカテーテル室担当診療科(循環器内科、脳神経外科、小児科、腎臓内科)と担当職種(看護師、診療放射線科技師、臨床検査技師、臨床工学技士、医事課職員など)でスタートしています。毎月、関連診療科、関連職能部門の担当者が集まり、検査や治療の標準化、効率化を進めるとともに、生産性の向上にも取り組んでいます。また、予約や記録システムもセンター内で共通のシステムにし、将来的には手術センターとも共用できる体制を構築していく予定です。

センターのご紹介

概要

門田一繁医師

センター長 門田 一繁

今回、2020年4月1日付で血管内治療に係る院内資源を統合、集約して、低侵襲カテーテル治療センターが新たなフロントの1つとして設けられました。今後、院内すべてのカテーテル治療部門を対象とし、手術センターに近接(併設)して新センターが開設される予定ですが、現時点では9棟地下のカテーテル室担当診療科(循環器内科、脳神経外科、小児科、腎臓内科)と担当職種(看護師、診療放射線科技師、臨床検査技師、臨床工学技士、医事課職員など)でスタートしています。毎月、関連診療科、関連職能部門の担当者が集まり、検査や治療の標準化、効率化を進めるとともに、生産性の向上にも取り組んでいます。また、予約や記録システムもセンター内で共通のシステムにし、将来的には手術センターとも共用できる体制を構築していく予定です。

様々な課題に“チーム低侵襲カテーテル治療センター”で取り組み、患者さん、チームメンバーにとって、さらには地域においても理想となるセンターを目指します。

診療科

循環器内科

当科では、カテーテル治療として、冠動脈インターベンションや末梢動脈への経皮的動脈形成術、不整脈に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー治療のほか、近年では、大動脈弁狭窄に対する経カテーテル大動脈弁植え込み術、僧帽弁閉鎖不全に対するMitraClip治療WATCHMANデバイスによる左心耳閉鎖術など、低侵襲治療に向けた幅広い治療を行っております。

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腎臓内科

当科では2017年からシャントPTA、シャント造設術、腹膜透析カテーテル留置術を開始しています。透析患者さんにとってシャントは命綱でありなるべく長持ちするように対応しなければなりません。我々腎臓内科医がそういったシャントアクセスに携わるメリットとしては患者さんの年齢、状態によって変化していくアクセス管理に対して内科的な視点で患者さんにとって最善の方法を検討し提供できることが一番のメリットと考えます。地域からの紹介も増えてきており早めの対応と確実な結果が求められています。

一つずつ丁寧に対応していき少しでも地域の透析患者さんに貢献できればと考えています。

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脳神経外科

脳神経血管内治療は、脳神経領域の低侵襲カテーテル治療法です。対象疾患と治療は、(1)くも膜下出血や脳出血の原因となる脳動脈瘤、脳血管奇形、硬膜動静脈瘻に対し、コイルや液体塞栓物質を使用し病変部を閉塞する、(2)脳梗塞の原因となる脳や頚部の血管閉塞や狭窄に対し、ステント、バルーンなどを使用し血行再建を行う、などがあります。

特に、急性期脳梗塞(脳血栓)に対しては、近年のdeviceの進化により、血栓回収術が全国的に盛んに行われるようになっています。当科でも血管内治療専門医3名を中心に直達手術と同様、低侵襲カテーテル治療についても24時間対応可能な体制を整えています。

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小児科

小児科では、心疾患に対するカテーテル治療として心房中隔欠損と動脈管開存に対するカテーテル閉鎖術、バルーン血管拡張術、新生児の純型肺動脈閉鎖を含むバルーン肺動脈弁形成術、術後病変に対するステント留置術、コイル塞栓などを、また循環器内科の協力を得て不整脈に対するカテーテル治療も行っています。

少子化の時代において低侵襲カテーテル治療を積極的に取り入れることで心臓病の子どもたちのQOLのさらなる向上を目指しています。

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部門

看護師

治療の低侵襲化により、超高齢者や複数の疾患を抱えるハイリスクな状況でも治療を受けられるようになりました。

私たちカテナースは、多部門と連携して、患者さんが合併症なく治療を受け、笑顔で地域へお帰りいただく支援をしています。

低侵襲カテーテル治療センター看護師

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診療放射線技師

診療放射線技師は、血管解剖や血行動態を熟知し、IVR(Interventional Radiology:X線透視やCT等の放射線診断技術を利用した血管内治療)が円滑に行えるようにチームをサポートしています。

X線撮影・造影技術・術前術中の血管計測や3D画像作成等、IVRが正確に行えるように、画像処理技術を提供しています。

血管造影装置

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臨床検査技師・臨床工学技士

職種の枠を超えて、他職種と共にカーディオバスキュラーチームとして医療の最前線を実践しています。

臨床検査技師は生理検査室、臨床工学技士は体外循環技術室をそれぞれ兼務し、幅広い知識のもと専門性の高い技術を共有し業務にあたっています。

低侵襲カテーテル治療センター臨床検査技師

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医事課職員

受付事務
カテーテル治療センター窓口の顔として患者さんに寄り添った接遇

カテーテル治療センターで行われる検査や治療の受付業務のほか、入院患者さんの受付や病棟へのご案内など、外来・入院問わず、さまざまな患者さんの対応を行っています。 患者さんにとって当センターでの最初の窓口となるため、目配り・気配り・心配りを心掛け、患者さんに寄り添い、安心して検査・治療を受けていただけるようサポートしています。また「お待たせしない受付」を目標に、スムーズなご案内や会計処理にも努めています。

低侵襲カテーテル治療室受付業務低侵襲カテーテル治療センター受付業務

カテ記録入力事務
専門知識を活かしてカテーテル治療をサポート

私たちはカテーテル治療センターでCAと呼ばれています。 「CA」とはCatheter assistant(カテーテルアシスタント)の略で、主にセンター内で行われる検査・治療の経過記録を作成しています。 CAがリアルタイムに経過記録を作成し、データ管理を行うことで、医師・看護師・検査技師等の医療職が専門性の高い業務に集中できる環境を整えています。 チーム医療の一員として、最前線の治療を行う現場で他職種をサポートしています。

低侵襲カテーテル治療センターCA

 

活き活きと自己の生活を大切に ~働きやすい職場づくり~

低侵襲カテーテル治療センタースタッフは、院内だけでなく院外での活動にも力を入れています。中国四国ライブin倉敷コメディカルシンポジウムでは、技師、看護師が協力し企画から運営を行い全国に当院の取り組みを報告しています。また、数多くの学会や研究会で研究発表をしています。低侵襲カテーテル治療センターコメディカルは、色々な取り組みを行うことにより、職種の枠を越えて互いに協力しモチベーションを高めあっています。 業務のみでなく職種を越えた繋がりが、患者さんの治療に役立つと考えています。

低侵襲カテーテル治療センターコメディカル集合写真