院長挨拶
当院は1923年に開設され、まもなく100周年を迎えることとなります。設立の理念は、創立者大原孫三郎氏の思い“病院らしくない医療環境の中で、全ての患者さんに平等に、治療本位で最高の医療の提供”です。病院経営の難しかった苦しい時代も、試行錯誤の中でこの理念に立ち戻って、職員全員で乗り越えてきた長い歴史があります。
現在は、岡山県西部の中核病院としての役割を担い、救命救急医療や高度先進医療を始めとした高度急性期医療の実践と、同時に、豊富な臨床症例を基に全国から集う若い研修医師たちの教育・研修の場としての役割も果たしております。そして、これらの推進のために、医療の質の向上と安心安全な医療の追求をしながら、病院文化の醸成と組織の改革に取り組んできました。
これからの当院の目指すべき姿としては、今後の少子高齢化と人口減少、更には、厳しい医療財政環境の中で、周辺の多くの医療機関と協力しながら、この地域での医療のエコシステムを作り上げてゆくことであると思います。その実現のために、救急医療体制の更なる充実、病院連携のIT化や患者情報の共有化など、地域統合型医療体制のためのプラットフォームづくりを推進してゆきたいと思います。
また、今日の医療の進歩の中で、その価値が著しく上がっている予防・先制医療などにも力を入れ、住民の皆様の健康の維持・管理にも寄与して参りたいと思います。
皆様のご指導ご協力を宜しくお願い申し上げます。
令和2年11月
院長 山形 専