放射線治療センター

多職種のチームで高精度放射線治療の提供を

質の高い医療の実現を目標に、放射線治療医、医学物理士、放射線治療品質管理士、放射線治療専門技師、看護師、アシスタント、医療事務スタッフなどのチームで年間900例以上の治療を行っています。

概要

センター長 板坂 聡

センター長 板坂 聡

放射線治療センターでは3台の外照射装置と1台の高線量率腔内照射装置を用い、年間900例以上の治療を行っています。放射線治療医、医学物理士、放射線治療品質管理士、放射線治療専門技師等のスタッフだけでなく、看護師、アシスタント、医療事務等のスタッフのサポートも患者さんが放射線治療をうけるのにあたり重要な役割を果たしています。チームとして最新の高精度放射線治療を積極的に導入し、質の高い医療の実現を図ることを目標にしています。

放射線治療科放射線技術部

医学物理室の紹介

医学物理室では、医師が決定した治療方針に従って最適な放射線治療計画を作成しています。また、診療放射線技師および放射線治療品質管理士と協力し、放射線治療が適切に実施されるよう、治療装置の精度管理や計画された線量が正しく照射されていることの確認(品質管理・品質保証)を行っています。

放射線治療の技術はここ10年で飛躍的に成長、高度化しており、高精度かつ安全な治療を提供するためには、放射線治療に精通した技術者による適切な管理が必要不可欠となります。2005年前後には不適切な管理により過誤照射を引き起こした医療事故が複数報告されています。このような悲しい事故を引き起こさないために、私たちは日々放射線治療装置の管理や患者さん一人一人の治療計画の質及び精度の管理を行っています。患者さんと直接関わることはありませんが、医師や診療放射線技師、看護師と共に、安全で質の高い放射線治療を提供できるよう努めております。

医学物理室の主な業務

  • 治療計画作成補助(輪郭作成、治療計画の立案、最適化、及び評価等)
  • 治療装置、及び関連機器導入時の受け入れ試験(アクセプタンス)、コミッショニング*
  • 治療装置、及び関連機器の品質管理、品質保証
  • 治療計画の確認、精度検証
  • 治療計画支援システムの開発(スクリプト**等)
  • 医学物理に関する研究、教育

*:コミッショニングとは、新規治療装置導入時に装置、及び関連機器が正しく動作し、計画された放射線量が正しく照射されていることを確認する作業のことです。

**:スクリプトとは、独自のアプリケーションソフトウェアを作成するための簡易的なプログラム作成、実行機能のことです。

放射線治療品質管理委員会

放射線治療の品質管理、品質保証や安全性向上に関する重要事項を審議し決定する委員会を年3回実施しています。放射線治療に関わる医師、看護師、医学物理士、診療放射線技師だけでなく、クオリティマネージャー、医療安全統括責任者も参加し、病院全体として安心安全な放射線治療を提供できる体制作りに取り組んでおります。

主な報告内容

  • 月間、年間品質管理結果の報告

  • 装置の故障、及びその対応の報告

  • ヒヤリハットやインシデントの報告、及びその対策の検討

  • その他、放射線治療における安全管理体制の構築、患者サービスの改善、情報の共有化など、サービス向上に向けた取り組みの検討装置の故障、及びその対応の報告ヒヤリハットやインシデントの報告、及びその対策の検討

診療内容

放射線治療科 診療内容

放射線治療の装置

放射線治療科 放射線治療の装置について

施設認定

  • 日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関

  • 日本放射線腫瘍学会認定施設(A)

  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設