私たち搬送サービス課は365日、院内各所を搬送網で繋ぎ、日々病棟などに医療材料を運んでいます。苦しくて混乱するコロナ患者さんに医師や看護師らが対応する場面も目にしました。「現場の負担を軽減できないか」「現場を笑顔にしたい」という想いを強くし、2021年2月からは病棟スタッフが地下の指定場所まで届けていた陽性患者使用後のリネンなどを回収するようにしました。
寄贈品の院内配布も同じ想い。荷受けや仕分けは時に大作業となりますが、それは「多くの感謝を預かった」ということ。コロナ禍で大変ななか当院へお気遣いいただく重みを実感し、寄贈の紹介を見える形(カード)にして1箱ずつ貼り、部署へお届けしました。
入職から間もない搬送業務中、ご遺体のお見送りをされる場面でストレッチャーがエレベーターに乗車するとき、看護師さんが「○○さん、少し揺れますね」と皆さんがおっしゃる姿を見ました。最期まで想いを寄せる。とても感銘を受けました。
私は当院が大好きです。今後もスタッフ全員が「現場を笑顔に」「心を込めて運ぶ」のモットーを共有しながら、同じ方向も目指して貢献していきたいです。
(取材:2021年9月30日)