2023年12月に発行した患者さん向け広報誌「KNEWS Vol.59」では、「非結核性抗酸菌症」を特集で紹介しています。
このページでは非結核性抗酸菌症の専門外来を担当する伊藤 明広 呼吸器内科部長のインタビューを紹介します。PDF紙面は下記リンクよりご参照いただけます。
倉敷中央病院患者さん向け広報誌「KNEWS Vol.59」 (PDFが開きます)
伊藤明広先生インタビュー
呼吸器内科医を目指した理由
幼児のころ、喘息を患っていました。入院したり、発作で学校を休んだりと、つらくて気持ちも落ち込む時期がありました。そのなかで、私の治療を担当された地元の小児科クリニックの先生にはとてもお世話になり、子どもながらに憧れを抱きました。「自身と同様に苦しむ子どもたちを助けたい」。その思いから、医師を目指しました。
医学部の授業で特に興味深かったのが、感染症の講義です。感染した菌を突き止めるための検査や治療をどう進めるか、それによって患者さんの予後が全く変わってしまうという授業が印象に残りました。子どもだけでなく、成人でも呼吸器疾患で苦しむ患者さんの力になりたく、呼吸器内科を専門に選びました。
私の信条
「患者さんの話をできる限り聞いて、丁寧な診察を心掛ける」に尽きます。外来は多くの患者さんに対応するため難しい面もありますが、心にはいつも持ち続けたいと思っています。
特に重症患者さんの悩みやつらさ、治療選択の心労は大きいものです。私も「自分の家族だったらどのような治療をするか」と立場を置き換えて考え、患者さんとの思いが一致した治療が選択できるように努めています。
これからの目標
呼吸器疾患を抱える患者さんは、たくさんいらっしゃいます。呼吸器内科の専門医が増えるような魅力発信や、後進の育成を進めていきたいです。
また、目の前の患者さんの治療はもちろんですが、どの地域でも質の高い治療を受けていただけるよう、医師を対象とした講演や論文作成も精力的に続けていきたいです。それにより、自身の知識も最新のものにアップデートし、患者さんの治療につなげていきたいです。
倉敷中央病院 呼吸器内科部長
専門領域
呼吸器一般
専門医等の資格
●日本内科学会総合内科専門医、指導医
●日本呼吸器学会専門医、指導医
●日本感染症学会専門医、指導医
●日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
●日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症指導医
●インフェクションコントロールドクター
(2024年10月28日公開)