急性心筋梗塞とは
急性心筋梗塞とは、心臓の筋肉に血液を送る「冠動脈」と呼ばれる血管が何らかの原因で突然つまってしまうことで発症します(図1)。心筋梗塞を発症すると、心臓の筋肉に血液が届かなくなることで心臓の筋肉が壊死してしまい、急速に心臓の機能が低下してしまいます。 血管がつまってしまう原因のほとんどは、冠動脈の動脈硬化によって生じたプラークが破綻して血栓が生じるためです(図2)。


急性心筋梗塞の症状
30分以上続く胸部の締め付けられるような痛みや圧迫感が、急性心筋梗塞の代表的な症状です。その他、首や心窩部(みぞおちのあたり)の締め付けられるような痛み、冷や汗、吐き気、呼吸苦を伴うこともあります。
この病気に対する治療
急性心筋梗塞は、病院で適切な治療を行った場合でも5-10%程度の患者様は救命できないことが知られています。少しでも早く適切な治療を行うことで救命できる確率が高くなります。
経皮的冠動脈インターベンション
急性心筋梗塞の治療で最も大切なことは、少しでも早く閉塞した冠動脈の血流を改善させて、心筋壊死の進行を防ぐことになります。