冠動脈インターベンションの治療で使用するデバイスについて

バルーン拡張

冠動脈インターベンション治療の基本で、細くなった血管を造影剤で満たした風船で拡張します。

ステント留置

金属製の編み目あるいはコイル状のもの(ステント)を血管の内側から支えとして冠動脈に留置します。

ロータブレーター

ロータブレーターは、動脈硬化が進行し非常に固くなった状態(石灰化)病変に対して使用します。

レーザー

カテーテルの先端からレーザーを照射して、冠動脈を狭窄あるいは閉塞させているものを焼き切ることができます。

血栓吸引療法

冠動脈内がやわらかい血栓でふさがれている場合、血栓を吸引・除去し血行を改善します。

薬剤溶出性コーテッドバルーン(DCB)/薬剤溶出性バルーン(DEB)

当科では、薬剤コーテッドバルーン(Drug-coated balloon (DCB))を全国に先駆けて導入し、臨床研究として使用を開始しました。世界で初めての、薬剤溶出性ステントの再狭窄病変に対するDCBの有用性に関する報告は、欧米の一流医学専門誌に採用され、また、その後も、このバルーンの優れた成果を世界へ向けて発信しています。