当院では、狭心症などの冠動脈疾患の画像診断には、患者さんにとって負担の低い検査(冠動脈CT検査、心臓MRI検査、心筋シンチグラフィ検査など)を優先して行いますが、下記の場合には心臓カテーテル検査を行います。
カテーテル(プラスチックの細い管)を体内に挿入する方法は下記の3つがありますが、現在当院では原則として、安全で患者さんの負担が一番軽いとされる手首(橈骨動脈)からカテーテルを挿入する方法をとっています。 また、通常使用するカテーテルは、直径約1.7mm(5フレンチ)サイズのものを使用しています。
当院では、現在、検査、治療ともに可能な限りこの方法で行っています。緊急のカテーテル治療の場合にも、手首からの治療を行うようにしています。
検査後は、通常、5時間の圧迫をした後に圧迫を外し、止血がえられていることを確認します。検査翌日まで手首は曲げないようにお願いしています。
当院では、以下のような方は上腕から検査を行う場合があります。
検査後は、手首の場合と同様に圧迫後、止血がえられていることを確認します。検査翌日まで、肘は曲げないようにお願いしています。
下肢からのカテーテル検査が必要な方は以下の場合です。
検査後は、臥位のままで止血できるまで用手圧迫を行い、伸縮性のあるテープで圧迫止血を2時間行った上で、3時間安静が必要となります。