糖尿病サポートチーム
- Diabetes Inpatient Support Team [DIST]

血糖管理不良疑いの外科系入院患者さんを抽出、周術期の血糖管理改善に向けて介入

外科系入院患者のうち血糖管理不良疑いの患者さんを随時血糖値と HbA1c により抽出し、周術期の血糖管理を改善させるよう治療介入を行います。
未指摘の糖尿病患者を拾い上げ治療につなげ、 POCT(血糖測定値)の異常値チェックやインスリン製剤に関する安全活動も担っています。 

\ チーム代表者から /

未治療糖尿病例を新規に拾い上げ、適切な治療介入につなげる

糖尿病患者数の増加に伴い大規模急性期病院での入院患者血糖管理は重要課題です。
各科の急性期病態や周術期に迅速に血糖管理を開始することで、術後合併の低減ができ、早期の退院・転院も可能となります。チームでは、糖尿病内科に未紹介の患者さんを血糖値200mg/dL以上あるいはHbA1c7%以上で抽出し、週2回のカンファレンスで協議しています。必要であれば当日から糖尿病内科医師による血糖管理介入を開始し、病棟ラウンドや院内啓発活動など、さらにはインスリン治療に関しての安全対策にも取り組んでいます。 2022年度は全入院患者の8%(2,123名)を対象にカンファレンスし、23例の未治療糖尿病例を新規に拾い上げて適切な治療介入につなげています。
【 糖尿病内科 亀井 信二(医師)】

ベッドサイドからの声

術後の血糖管理に困り、悩むときアドバイスが得られる

私たちの病棟で手術を受ける患者さんには、糖尿病の既往がある方が多くいます。そのため、術後の血糖管理に困り、悩むことがよくあります。そういった相談に対して専門チームからアドバイスをもらうことや、気になる患者さんについてチームより声をかけてもらうことで安心して患者さんに関わることができています。また高血糖から動脈硬化による血流障害や易感染に注意が必要な患者さんに対するフットケアなどスタッフの学びの機会になっています。
【 心臓血管外科病棟 看護師 】

活動実績