抗菌薬適正使用支援チーム
- Antimicrobial Stewardship Team [AST]

患者さんへの抗菌薬の使用を適切に管理・支援

感染症を発症した患者さん及び抗菌薬が処方されている患者さんを専門的に監視・管理し、必要に応じて処方医に診療支援を行っています。

\ チーム代表者から /

速やかな診療・抗菌薬選択が実施できる体制を整える

抗菌薬の適正使用は、感染症治療のみならず、薬剤耐性菌の拡大を抑えるためにも、すべての医療機関での対応が必須です。現在、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが実施されていますが、まだまだ十分な効果が得られているとはいえず、適正化に向けた活動の継続が重要です。 ASTではカルバペネム系および抗MRSA薬使用患者の全例監視を行い、抗菌薬使用の適切性を検討しています。また、微生物同定検査・遺伝子検査結果を迅速に報告することで、速やかな診療・抗菌薬選択が実施できる体制を整えています。他、アンチバイオグラムの発信、薬物血中濃度モニタリング(TDM)、抗酸菌症患者への直接服薬確認療法(DOTS)などを通じて診療支援を行っています。
【 薬剤本部 鳥越 史宙(薬剤師)】

ベッドサイドからの声

肺結核患者の直接服薬確認療法(DOTS)を行う上で重要な支援が得られる

肺結核患者の直接服薬確認療法(DOTS)を行う上で、チーム内の薬剤師にいつもサポートしてもらっています。これは、患者さんの抗結核薬服薬状況や副作用の有無を、治療終了まで、外来受診のたびに毎回確認してもらう方法です。
なかには、薬剤の有害事象が多いために治療に難渋し、担当薬剤師とやりとりをしながら、休薬、減感作、他科紹介などを行い、3 年をかけてなんとか治療を完遂できた症例もありました。
【 呼吸器内科 医師 】

活動実績