臨床心理部

その人らしさや生活を心理面から支え、より良く生きるための伴走者になる

公認心理師、臨床心理士の資格を持った6名のスタッフが所属し、各フロントに配置されています。

精神科、小児科、身体の診療を行う各診療科など、様々な診療科からの依頼を受け、心理面接、心理検査などを行っています。多職種協働チームへの参加もしています。

臨床心理部の概要

臨床心理室 室長
西村 寛

臨床心理室には6名(常勤)のスタッフが所属しており、全員が公認心理師(国家資格)・臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)の資格を有しています。

これまでは別々の部門に所属していましたが、2020年に臨床心理部が設置されひとつの所属となりました。それぞれのスタッフの専門性・得意なことを相互に補完して業務に当たることが可能となり、これまで以上に質の良いサポートの提供を目指していきます。

業務・専門領域

領域

精神科、小児科、身体の診療を行う各診療科などさまざまな診療科からの依頼を受け、心理面接等を行っています。
そのため患者さんの悩みや困りごとは多岐にわたります。

心理面接

自分自身の生き方が分からない、人間関係や友達関係がうまくいかない、体の病気を抱えて生きていくことが辛い、仕事がうまくいかない、体に異常は無いのに体の調子が悪い、漠然とした不安がある、学校に行きたくない、自分を傷つけてしまうなど、人は生きていく上でさまざまな悩みを抱えています。しかしこれらの悩みは、一人で解決することも抱えていくことも難しいものです。

このような悩みに対して心理面接を行っています。時間をかけて話を聞きながら、どうしていくのが良いのかを一緒に考えていきます。解決を目指す、その人の持っている力を支えていく、病気と付き合っていくためのヒントを考えていく、自身についてより知っていくなど、そのやり方はさまざまです。アドバイスをすることもありますが、「教える-教えられる」という上下関係ではなく、対等な関係の上で患者さんと一緒に話し合っていくことが望ましいと考えており、それぞれの患者さんに合ったやり方を見つけていくことを目指しています。

必要に応じて、ご本人だけでなく患者さんを支えるご家族とも話し合いをしていきます。

心理検査

患者さんの課題がどのようなものなのか、どのような特徴を持っているのか、今どのような状態にあるのかを把握・理解し、医師の診療や心理面接に生かすために心理検査を行っています。

ボーダレス医療チーム

患者さんの持つさまざまな課題に対応するため、各専門職(職種)で構成されるボーダレス医療チームにも所属し、多職種と連携して患者さんの支援に当たっています。

緩和ケアチーム
PCT:Palliative Care Team

精神科リエゾンチーム
PLT:Psychiatric liaison team

地域・社会活動

学会や研究会等に参加することで技術の向上をはかるとともに、自分たちの日頃の取り組みを発表するなど、広く院外に向けても成果や情報の発信をしています。必要に応じて関係機関や行政とも連携しながら、患者さんや地域住民への支援活動も行っています。