薬剤本部
調剤室
外来・入院処方箋の調剤業務、注射薬の調剤や混注業務を行っています。外来では患者さんへ薬の飲み方や注意点について説明を行ったり、お薬相談に応じています。また外来化学療法センターにも常駐し、服薬指導を行っています。
調剤業務
外来・入院患者さんにお渡しする薬を医師の入力した処方せんに基づいて、ここで調剤しています。
2012年10月より、電子カルテ内の情報を元に、各薬剤の処方内容の適切性を判断する、処方監査システムを独自に開発し利用したり、自動散薬調剤ロボットを導入することにより、患者さんにとってより安全で、安心して服用・使用していただけるようになりました。また、処方せんに疑問点があれば積極的に医師に確認することを行っています。
ISGインストラクターによる在宅自己注射指導
※ ISGインストラクターとは、当院独自の職種です。
I(Insulin:インスリン)、S(Self Monitoring Blood Glucose:自己血糖測定)、 G(Growth Hormone:成長ホルモン)
入院・外来での在宅自己注射専門に指導をする看護師として、医師の指示の元で指導を行っています。特に、初回導入時の指導を担当しています。
平日時間内は診察日に関係なく、手技について疑問点等あればその都度対応を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
最近は、高齢の方も多く、安全・確実にご自宅で自己注射薬をご使用いただけるように努めています。
外来患者さんへの説明・相談受付
おくすり相談室では、外来患者さんに対して、抗がん剤や医療麻薬など特に服用時注意しなければならないお薬の説明や、初めて使用する吸入薬などの使用説明、お薬に関する相談を受け付けています。また、「おくすり手帳」に貼る専用シールを発行しており、自己管理、薬歴、重複投薬、相互作用などのチェックに役立てていただいています。なお、当院では「電子版おくすり手帳」に対応し、お薬説明書にQRコードを掲載しています。
電子版おくすり手帳に関して詳しくはこちらをご覧ください。
薬剤師外来
現在、窓口では診察前に下記薬剤師外来を実施しています。
- 化学療法
- オピオイド
- CKD(慢性腎臓病)
DOTS(直接服薬確認治療)への取り組み
結核の患者さんが主治医から指示された治療を規則的に継続するために、「岡山晴れ晴れDOTS手帳」を用いたDOTSに取り組んでいます。おくすり相談室では、「岡山晴れ晴れDOTS手帳」、お薬の空シート、あれば残ったお薬を持参していただいて確認を行い、面談時に副作用モニタリングなども行っています。
デジタルサイネージによる薬剤情報の提供
患者さんに向けて、外来のお薬窓口にある液晶モニターにて、お薬の情報を提供しています。
上映しているお薬の情報の一例です。
残薬削減への取り組み
薬の飲み残し(残薬)に着目することにより、適切な薬物療法を提供するとともに医療費の適正化に取り組んでいます。お薬窓口に余った薬を持参いただき、主治医へ情報提供すると共に、なぜ薬が余るのかを患者さんと薬剤師が一緒に考え、残薬削減へ向けてご提案しています。
残薬削減への取り組みに関して詳しくはこちらをご覧ください。
注射薬調剤業務
医師が入力した処方箋に基づいて、注射薬の調剤業務を行っています。
薬剤師が用法用量、薬物間相互作用など処方内容のチェック、配合変化、安定性のチェック等を行い、患者さんにとって、より安全で、効果的な薬物治療を提供しています。
また、無菌調製の技術や設備を用いて、抗がん剤や、高カロリー輸液などの注射薬の混合調製を行っています。
2017年3月からは、新たに抗がん剤自動調製装置(APOTECA)、閉鎖式抗がん剤調製装置(アイソレーター)を導入し、より安全に、かつ正確に抗がん剤の調製業務を行うことができるようになりました。
外来化学療法センターでの服薬指導業務
外来化学療法センターに薬剤師が常駐し、外来で化学療法を受けられる患者さんに薬剤説明、副作用発現状況の確認、お薬相談等行っています。また、看護師など他の医療スタッフ、院外の調剤薬局薬剤師とも連携し、患者さんに適切な薬物療法を提供できるように努めています。
院内製剤業務
多様でかつ個別の医療ニーズに応えるべく、軟膏等の外用薬や散剤やカプセル剤等の内服薬、注射薬や点眼液等の無菌製剤等、さまざまな種類の院内製剤の調製を行っています。
薬品試験業務
薬物の血中濃度の評価・解析・投与計画を行う薬物血中濃度モニタリング業務を行っています。