画像診断センター

一般画像検査室

検査概要

一般画像検査室は一般撮影室担当、TV透視検査室担当、乳腺撮影検査室担当に細分化されています。

一般撮影室担当では胸部、腹部、体幹骨、四肢骨、関節、軟部などを主とした一般撮影、病棟でのポータブル撮影、手術室でのポータブル撮影、⼿術室3D撮影、骨塩定量など一日に約600件の撮影を行っています。

TV透視検査室担当では画像診断センター内のX線TV検査をはじめ、泌尿器TV検査、内視鏡センターでの内視鏡的逆行性胆管造影検査(ERCP)や気管支内視鏡(BF)や大腸内視鏡(CF)などの透視を行います。またトモシンセシス(断層撮影)や予防医療プラザで胃X線検査も行います。

乳腺撮影検査室担当ではマンモグラフィ検査や予防医療プラザで乳腺エコー検査も行います。当院の乳腺撮影検査は全て女性の放射線技師が担当しており、女性が検査を受けやすい環境になっています。

効率的な運用により、可能な限り患者さんの待ち時間が短縮するように努めています。
ほとんどがX線を使用した検査になりますので放射線被ばくが気になりますが、一般画像検査室では被ばく管理を行い、必要最小限の線量を用いて検査を行っていますので、撮影による身体への影響はありません。
撮影についての疑問やご心配事、質問等がございましたら、どうぞ遠慮なく診療放射線技師にお尋ねください。

一般撮影室担当

単純X線撮影

X線写真を撮影することで、骨や関節の状態、肺やお腹の中の様子を知ることができる検査です。

近年、画像は全て電子化されており、患者さんの被ばく低減が可能となっています。撮影の際は、同じ部位に対して様々な角度・姿勢で撮影を行います。また、息止めをお願いする場合がありますのでご協力お願いします。

単純X線撮影に関するお願い・注意事項

ご注意ください

1.撮影する範囲にメガネ、ネックレス、ピアス、補聴器、入れ歯、ブラジャー、ボタン、湿布、カイロ、エレキバン、服のプリント、チャック、鍵など、画像に写りこんでしまうものがあると診断に支障をきたす恐れがあるため外していただきます。厚手の服や襟も支障をきたす恐れがありますので、撮影する部位によっては検査着に着替えていただく場合があります。円滑な検査のため、事前に撮影部位にボタン・金具等がないようにご協力お願いします。

【ブラジャー、服のプリントが写りこんだ胸部画像】

2. 妊娠中または妊娠の可能性がある場合は診察時にお知らせください。

ポータブル撮影

撮影室まで来られない患者さんの病室まで、移動型のX線装置を運び、主に胸部・腹部の撮影を行います。当院では、病棟別に計11台のポータブル撮影装置が稼働しています。

骨塩定量

X線を利用して骨密度を測定する検査です。寝台に仰向けで寝ていただき、主に腰椎・股関節で測定します。骨粗しょう症の診断・経過観察や治療判定に用いられます。また、解析条件に該当する患者さんには骨質(TBS)の解析も併せて行っています。

骨塩定量測定に関するお願い・注意事項

ご注意ください

  1. 撮影する範囲にブラジャー、ボタン、湿布、カイロ、エレキバン、服のプリント、チャック、鍵など、写真に写りこんでしまうものがあると診断に支障をきたす恐れがあるため検査時は外していただきます。厚手の服や襟も支障をきたす恐れがありますので、検査着に着替えていただく場合があります。
  2. 身長・体重、利き手、腰椎・股関節などの撮影範囲に含まれる部位の手術歴をお尋ねする場合がありますが、検査に必要な事項ですのでご理解とご協力をお願いします。
  3. 妊娠中または妊娠の可能性がある場合は診察時にお知らせください。

TV透視検査室担当

X線透視(造影)検査

X線TV検査は、X線で体内を透視し、撮影を行う検査です。単純の撮影では見えない臓器を造影剤というお薬を使用し形態、機能などを動画でリアルタイムに観察することができます。また、内視鏡や超音波を併用しながら検査を行う場合もあります。
これらの装置には最新のフラットパネルディテクタ(平⾯検出器︓FPD)システムが搭載されています。検査としては⾷道の嚥下造影、胃癌術後の吻合部の確認などの消化管造影、 瘻孔造影、関節造影、神経根ブロック、脊椎ミエログラフィーなどの脊髄腔造影、 泌尿器尿路造影など様々な検査を⾏っています。

X線透視(造影)検査に関するお願い・注意事項

ご注意ください

  1. 造影検査を行う場合は造影剤問診表が必要になる場合があります。
  2. ペースメーカー装着者は検査前に担当の診療放射線技師にお申し付けください。

トモシンセシス

トモシンセシスはX線TV装置を使用してコーンビームCT再構成技術とデジタル画像処理技術を融合した断層撮影技術で、1回の撮影で任意のコロナル断面を再構成する検査です。またトモシンセシスは金属の画像に対する影響を受けにくく、脊椎や膝や股関節など金属の埋め込まれた術後の評価に適しています。

トモシンセシスに関するお願い・注意事項

ご注意ください

  1. ペースメーカー装着者は検査前に担当の診療放射線技師にお申し付けください。
  2. コルセットなどの装具は診断に支障をきたす恐れがあるため外していただきます。

乳腺撮影検査室担当

マンモグラフィ

乳癌に伴う石灰化や腫瘤などの病変を診断するために、X線を用いて乳房の撮影をします。撮影する際は、乳房を圧迫固定して撮影するため、個人差はありますが痛みを伴う場合があります。正確な診断のために必要な手技ですのでご理解とご協力をお願いします。撮影はマンモグラフィ撮影認定技師が中心となり女性が担当しています。

マンモグラフィに関するお願い・注意事項

ご注意ください

  1. ペースメーカー装着者、V-Pシャント・CVポート、豊胸術後の方は検査が受けられない可能性がありますので検査前に担当の診療放射線技師にお申し付けください。
  2. 授乳中の方、めまい・貧血がある方、以前の検査時に気分不良となった方は検査前に担当の診療放射線技師にお申し付けください。

検査の流れ

  1. 入室
    お名前を呼ばれた検査室に入室し、受付票を担当の診療放射線技師にお渡しください。氏名、生年月日、撮影部位等を確認させていただきますのでご協力ください。

  2. 検査
    診療放射線技師が患者さんの身体を確認しながら撮影の姿勢になっていただきます。少し辛い体勢もありますが、診断に有用な画像を撮影するためですので、ご理解、ご協力をお願いします。できるだけ楽に検査を受けていただけるよう努めますが、触ると痛みがある、指示された姿勢を保つのが難しい場合などは、遠慮なく担当の診療放射線技師にお伝えください。
  3. 退室
    撮影終了後、お渡しするものはございません。身支度がお済みになったら、お忘れ物がないようにしてご退室ください。