初期臨床研修医1年目

倉敷中央病院への入職を決めた理由は?

初期臨床研修医

教育体制が整っている、ER研修が充実している、各専門科が強い(後期研修も可能)、症例数が豊富といった条件で絞り込み、全国にある複数の病院を見学し、最終的には直感で選びました。

病院としての規模は症例数・疾患数ともに多く、common diseaseから珍しい疾患までを幅広く経験できる一面もありながら、日々Dutyに追われるわけではない、初期研修医のペースで研修できるというバランスの良さに惹かれました。

研修医の先輩や指導医の姿に自分もこうなりたいと憧れを抱いたり、院内に温室や滝、水槽や美術品があったりして、他院とは一風変わったところも魅力的でした。

入職後の教育体制は?

教育熱心な上級医の先生方が多くいらっしゃり、相談しやすい環境だと感じています。ガイドラインやUp to date、様々な文献を用いて、エビデンスに基づいた指導を受けることも多いです。ERでは救急科医師もしくは内科系医師のバックアップがあり、分からないことがあれば相談し、方針も上級医とともに決定します。科によって経験できる手技の量・範囲に差がありますが、研修医のやる気次第で、上級医のバックアップの下、手術を執刀する/侵襲的処置を経験することも可能です。

1日の業務の流れは?

各科によって様々ですが、大まかに説明すると、内科系ローテート中は主に担当患者の回診、カルテ記載、患者家族への連絡、退院/転院調整などの病棟業務を行いつつ、緊急入院や救急対応があった場合にも上級医とともに対応します。

外科系ローテート中は毎日手術に入って清潔操作を行う/手術見学する科もあれば、急患の救急対応や病棟の急変対応を経験できる科もあります。ER勤務は当番制で、救急車対応とWalk in対応の大きく二つに分かれており、勤務時間帯はそれぞれ準夜帯(17時~22時)、深夜帯(22時~翌11時)、日勤帯(土日9時~17時)があります。

だいたい月に1回の深夜帯or日勤帯勤務、34回の準夜帯勤務があります。他院に比べて深夜帯勤務回数が少なく、深夜入りの日は午前中に一度帰って、22時からの勤務に備えることができますし、明けも11時が定時となっているので体の負担は少ないと思います。

仕事の遣り甲斐や嬉しかったことは?

正直、医師としての人生をスタートさせて数か月で、まだまだ遣り甲斐を感じられるような経験は多くないのが本音です。病院で働くということは、病気やケガを負った人たちが集まってくる場所で働くということです。世間一般の人が普通に生活していて、めったに遭遇しないような不運や不幸な出来事、負の感情に、われわれ医療従事者は日々遭遇します。そんな中で、患者やその家族に笑顔で家に帰ってもらえる、苦しい中でも患者が笑顔を見せてくれる瞬間は、自分の遣り甲斐になっています。

こまごまとした手技や処置、病棟業務などで上級医や看護師に相談せず自身で完結できることが増えてきたことも小さな喜びかもしれません。

仕事で大変なこと、これまで苦労したことは?

医療行為は医師がオーダー(指示)を出さなければ始まらないことがほとんどで、どういう治療もしくは検査の方針で、具体的に何をどの速度で、どのタイミングで行うのかを頭の中で瞬時に組み立てて行わなければいけません。が、自分はまだまだ上手くいかず、上級医や周囲の看護師に助けられながら、仕事を奪われながら、情けない思いをすることも多いです。

医師として自分の力不足を痛感する毎日で、できないことばかり数えてしまいネガティブになりがちですが、そんなときは、右も左もわからない入職時を思い返して、できることが少しずつ増えている自分の成長を自覚し、腐らず再び前を向くようにしています。

仕事で心がけていること、大切にしていることは?

常に心がけているのは、患者を主語に考えることです。忙しいときや患者との価値観が異なるときに、どうしても、自分や医療者側の負担や労力を考えて、自分を主語にしてしまいそうになりますが、患者が納得できる医療を提供することを忘れないようにしています。

また、当院は良くも悪くもマイペースに研修させてもらえる病院なので、積極的にチャンスを掴みにいかないとできることがなかなか増えていかないと感じています。経験させてもらえる機会を多く得るために、指導医や上級医の近くにいるようにしたり、チャンスが来た時に「やらせてください」「やりたいけど初めてなのでアドバイスください」「次からできるようになりたいので、教えてください」と教えてもらう側の意思を明確に伝えたりすることを心がけています。

当院に入職して良かったと感じることは?

当院は患者の数も多いですが、医療従事者の数もその分多いです。各科を研修させてもらう中で、必ず一人は自分もこうなりたいと思えるロールモデルに出会うことができると思います。同期も多く、それぞれ個性豊かなメンバーが全国から集まっており、先輩・同期(そしておそらく今後入職される後輩からも)各方面から刺激をもらえることは当院での研修の魅力の一つだと思っています。

入職後、入職前のイメージと変わったことは?

初期研修医の主な成長の場であるER勤務に関して、深夜帯勤務が少ないと成長できないのではないかという不安がありましたが、どの時間帯でも経験できる症例数・種類はそれほど変わらないですし、今では体にかかる負担も少なくありがたいと感じています。

職場の雰囲気は?

研修医医局では同期と談笑したり、一つ上の二年目の先輩とも冗談を交わせたりするくらい温かい雰囲気です。同期や先輩にも業務のことからプライベートなことまで相談もしやすい、働きやすい環境だと思っています。

勤務明けに同期と焼き肉を爆食いして温泉・サウナであぶら汗を流すことがマイブームです。

今後の目標は?

昨日の自分よりも今日の自分のほうが成長できているように、腐らずに毎日ひとつでも何かを習得する研修医生活を送ることです。

応募を考えている方へひとこと

どの病院にもそこにしかない特色があります。ぜひ自分に合うと感じた病院で研修していただきたいと思います。興味を持っていただけたなら、ここでは伝えきれない当院の魅力、雰囲気をぜひ見学に来て、ご自身の肌で感じ取っていただきたいです。お待ちしています。

 

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