心臓血管外科シニアレジデント 植木 力
2011年5月26~29日にプーケット(タイ)で開催されたアジア心臓血管外科学会に参加しました。
当科のシニアレジデント研修では臨床研究も重要な仕事のひとつとなっており、国内学会でも多数発表の機会があります。今回は血栓閉塞型急性A型大動脈解離における内膜裂孔について検討した臨床研究(Aortic Intimal Tear in Thrombosed-Type A Acute Aortic Dissection)の発表を行いました。
初めての国際学会での発表であり不安もありましたが、英語が堪能な秘書の白岩さんにも協力してもらい、出発の直前まで発表の練習を重ねました。発表当日は指導医として同行して下さった坂口先生のサポートもあり、無事に発表を終えることができました。
血栓閉塞型急性A型大動脈解離については病態や急性期における治療方針についても一定の見解が得られていない分野であり、同様の研究を行っている韓国のDr. Parkからも質問が出るなど、活発な議論が行われ大変良い刺激になりました。
また発表が終わったあとは美しい景色やおいしい食事を満喫し、リフレッシュすることができました。
このような有意義な海外発表の機会を得られたのは小宮主任部長をはじめとする指導医の先生方からのレジデントに対する手厚いサポート体制があったのは言うまでもありません。このように恵まれた環境のもとで今後も積極的に臨床研究に取り組んで行きたいと考えています。