放射線センター

RI、PET/CT検査室

検査室紹介

当検査室はPET/CT装置が2台、SPECT/CT装置が2台、SPECT装置が1台稼働しています。2011年5月に検査室が地下へ移転し新しなりました。移転した際にPEET/CT装置を1台、SPECT/CT装置を2台新しく導入しました。2015年1月には中国四国地方初となる心臓専用半導体SPECT装置を1台導入しています。また、旧検査室から移転したPET/CT装置1台は2006年2月から稼働しています。

RI検査とは

RI検査のRIとはRadioisotope(放射性同位元素)の略称であり、微量の放射線を出す放射性医薬品を体内に投与し、投与した医薬品が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化し、疾患の診断、病期や予後の確認、治療効果の判定などに有用な情報を提供できる検査です。
CTやMRIの画像は精度の高い形態的な情報を反映しているが、核医学検査では血流や代謝などの機能的な情報を画像化して提供することができます。核医学検査にはPET/CT、SPECT/CT、SPECTの検査があります。

●PET/CT

PETとは陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography)の略語で、PET/CTとはPETCTが一体型となった装置です。
当院では高分解能で詳細な診断を可能とするPET/CT2台導入しています。全身の腫瘍検索だけでなく、心サルコイドーシスや高安動脈炎等の大型血管炎の病変検索も行っています。2017年度は3006件のPET/CT検査を実施しました。

●SPECT/CT

SPECTとは単一光子放射断層撮影(Single Photon Emission Computed Tomography)の略語で、SPECT/CTとはSPECTとCTが一体型となった装置です。
骨シンチや甲状腺シンチなど全身のさまざまな一般検査に対応する16列MDCT搭載SPECT/CTと脳神経系の検査に対応する2列MDCT搭載SPECT/CTの2台を導入しています。核医学による機能的画像情報と同時にCTによる形態的位置情報を得ることができ、詳細な診断が可能となります。
2017年度は一般検査は1506件、脳神経系検査は709件を実施しました。

●SPECT

SPECTとは単一光子放射断層撮影(Single Photon Emission Computed Tomography)の略語です。
心臓専用半導体SPECT装置を1台導入し、心筋シンチの検査を行っています。従来の装置と比べ感度が10倍、分解能が2倍となっており、撮影時間を大幅に短縮しつつ高分解能で診断精度の高い画像を提供することが可能です。
2017年度は1976件の心筋シンチ検査を実施しました。

上段が負荷時画像、下段が安静時画像上段が負荷時画像、下段が安静時画像
左から心筋シンチ短軸像(心尖部)、短軸像(心基部)、垂直長軸像、水平長軸像、polar map

●放射性同位元素内用療法

131ヨードを用いたバセドウ病治療や甲状腺がん全摘後治療を内分泌代謝・リウマチ内科と協力して行っています。89ストロンチウムを用いた骨転移疼痛緩和療法や223ラジウムを用いた去勢抵抗性前立腺がんの骨転移治療を放射線治療科と協力して行っています。90イットリウムを用いたCD20陽性の再発または難治性B細胞低悪性度ホジキンリンパ腫、マントルリンパ腫の治療を血液内科と協力して行っています。
2017年度は75件の放射性同位元素内用療法を実施しました。

検査の流れ

一般検査

  1. 放射性医薬品の投与
    検査に必要なお薬を静脈注射します。検査内容によっては静脈注射ではなくカプセルを飲んでいただく場合や、ガスを吸入していただく場合もあります。
  2. 待機
    目的の臓器にお薬が集まるまで待機します。2~3時間待っていただく場合が多いですが、検査内容によっては注射直後から撮影する場合や、1~7日後に再度来院していただいて撮影する場合があります。
  3. 撮影
    装置の寝台に寝ていただき撮影を行います。撮影時間は10分~60分程度で、検査内容によって大きく異なります。また時間をおいて複数回撮影を行うこともあります。

脳血流シンチ

  1. お手洗い
    検査がすべて終わるまで90分程度かかり、検査の中断が難しいため検査前にお手洗いに行っていただきます。
  2. 準備
    装置の寝台に寝ていただき、お薬を静脈注射するための点滴をします。検査内容によっては静脈と動脈の2か所注射をすることがあります。
  3. 放射性医薬品の投与と撮影
    お薬の注射と同時に撮影を始めます。撮影は40分~60分程度で安静にしていただく必要があります。撮影の途中で採血や負荷をかけるためのお薬を投与することがあります。

心筋シンチ

月曜日と木曜日に検査をされる方

検査がすべて終了するまで45時間かかります。

  1. 前処置
    心臓に負荷をかけるお薬の効果が弱くなるため、検査前は最低12時間以上カフェイン摂取を避けていただく必要があります。お茶やコーヒー、チョコレートなどカフェインの含まれている物の飲食は控えてください。
  2. 準備
    撮影のお薬と心臓に負荷をかけるお薬を静脈注射するための点滴をします。
  3. 負荷検査と1回目の放射性医薬品の投与
    心臓に負荷をかける検査を行います。負荷の方法はお薬による負荷と運動による負荷の2種類があり、患者さんの状態により使い分けています。負荷中は循環器内科の医師が心電図を確認しながら安全に行います。負荷の途中で撮影のためのお薬も投与します。
  4. 待機
    お薬が心臓に集まるのを待つため、検査室内で45分間待機していただきます。
  5. 1回目の撮影
    心臓に負荷がかかった状態の撮影を行います。撮影時間は10分程度です。座った姿勢で安静にしていただく必要があります。
  6. 待機
    心臓が安静な状態に戻るのを待つため、3時間程度病院内で待機していただきます。お食事はしていただいて構いません。また、カフェインの制限もなくなります。
  7. 2回目の放射性医薬品の投与
    再度、撮影用のお薬を静脈注射するための点滴をして、投与します。
  8. 待機
    お薬が心臓に集まるのを待つため、検査室内で1時間待機していただきます。
  9. 2回目の撮影
    心臓が安静な状態の撮影を行います。撮影時間は10分程度です。座った姿勢で、安静にしていただく必要があります。

火曜日、水曜日、金曜日に検査をされる方

検査がすべて終了するまで3~4時間かかります

  1. 前処置
    心臓に負荷をかけるお薬の効果が弱くなるため、検査前は最低12時間以上カフェイン摂取を避けていただく必要があります。お茶やコーヒー、チョコレートなどカフェインの含まれている物の飲食は控えてください。
  2. 準備
    撮影のお薬と心臓に負荷をかけるお薬を静脈注射するための点滴をします。
  3. 負荷検査と放射性医薬品の投与
    心臓に負荷をかける検査を行います。負荷の方法はお薬による負荷と運動による負荷の2種類があり、患者さんの状態により使い分けています。負荷中は循環器内科の医師が心電図を確認しながら安全に行います。負荷の途中で撮影のためのお薬も投与します。
  4. 1回目の撮影
    心臓に負荷がかかった状態の撮影を行います。撮影時間は10分程度です。座った姿勢で安静にしていただく必要があります。
  5. 待機
    心臓が安静な状態に戻るのを待つため、3時間程度病院内で待機していただきます。原則、お食事をすることはできません。糖尿病の方はお申し出ください。カフェインの制限はなくなります。
  6. 2回目の撮影
    心臓が安静な状態の撮影を行います。撮影時間は10分程度です。座った姿勢で、安静にしていただく必要があります。

PET/CT

  1. 前処置
    PET/CTで使用する放射性医薬品はブドウ糖と似た働きをするため、検査前5時間以上カロリー摂取を控えていただく必要があります。また前日に運動など体に負荷をかけると、負荷がかかった部位にお薬が集まることがあるので控えていただくことが望ましいです。
    いつも処方されているお薬は通常通り飲んでいただいて構いません。糖尿病のお薬は検査の5時間前までなら飲んでいただいても検査に影響はありません。
  2. 問診
    最後にお食事をした時間や糖尿病の有無など、最終確認をします。また検査に必要な身長、体重、血糖値の測定を行います。
  3. 放射性医薬品の投与
    点滴をとって、撮影のお薬を数分かけてゆっくり静脈注射します。
  4. 待機
    お薬が全身にいきわたるまで1時間程度待機していただきます。待機中に運動や読書などを行ってしまうと体のお薬の分布が変わってしまうため、安静にしていただく必要があります。
  5. 撮影
    装置の寝台に寝ていただき、20分程度の撮影を行います。撮影中は安静にしていただく必要があります。
  6. 待機
    お薬は2時間程度で半分の量まで減るため、注射してから2時間までは検査室内で待機していただきます。場合によっては撮影時間を短くして2回目の撮影を追加することがあります。

注意事項

当日緊急検査はお受けできません!

当検査室はすべて予約制です。
当検査室で使用する放射性医薬品は基本的に検査日前日に薬剤メーカーへ発注し、検査日当日の朝、検査室へと届けられます。よって、ごく一部の検査を除いて当日緊急検査を行うことができません。

検査をキャンセルするときはご連絡ください!

放射性医薬品はお薬としての寿命が短く、検査日当日にしか使用することができません。また非常に高価なお薬です。よって、検査をキャンセルしたいときは事前にご連絡いただきますようお願いいたします。

絶食など指示がある場合は必ず守ってください!

PET/CTの絶食や、心筋シンチのカフェイン制限など、指示がある場合は必ず守ってください。場合によっては検査することが不可能となり、検査日を変更していただくことがあります。
特に指示がない場合は普通に過ごしていただいてかまいません。