精神科

当科の特色

主任部長 土田 和生

精神科は外来中心の診療を行っております。スタッフは、3名の常勤医および2名の常勤臨床心理士です。

当科では、歴代の主任部長が精神病理学を専門にしていた関係もあり、複数の臨床心理士を擁する診療体制が確立されています。それにより医師だけでは、どうしても薬物療法に傾きがちな診療を、臨床心理士が心理学的側面から補うことができており、それが当科の診療の利点となっております。

また、急性期の身体疾患と精神疾患が合併した患者さんに治療を受けて頂くために、複合ケア病棟という5床の閉鎖病棟(閉鎖環境で治療を行う病棟)が平成28年8月から運用を開始されました。第一主治医は当該身体疾患診療科医ですが、精神科医は第二主治医となって精神症状のコントロールと病棟管理を行っています。身体疾患の症状が軽度もしくは慢性期で、精神症状の治療が主な入院目的である場合は、これまで通り精神科病院をご紹介させて頂きます。

診療内容

認知症などの老年期精神障害

老年期に精神症状を発症した患者さんの診断は難しいことがあります。認知症に見えても別の病気であるということがあり、うつ病に見えても認知症であるということもあります。当科は脳の画像検査と神経心理検査などを組み合わせて適切な鑑別診断を心掛けています。

統合失調症およびその類縁疾患

統合失調症は薬物療法の進歩と社会の変化に伴った症状の軽症化によって、入院治療中心から外来治療中心に変わってきています。しかし急性期で症状の変化が激しく外来治療が困難である場合には、入院治療が可能な精神科病院をご紹介しております。

気分障害

うつ病や躁うつ病に代表される気分障害に対しては、新しい薬物が次々に使用可能となっておりますが、精神療法・心理療法や環境調整が治療において重要な役割を持っています。うつ病や躁うつ病の症状が重く外来治療が困難な方は、やはり入院治療が可能な精神科病院をご紹介しております。

神経症性障害

神経症性障害には、不安障害、パニック障害、強迫性障害、解離性障害、心気障害、適応障害、急性ストレス反応、心的外傷後ストレス障害、そして身体表現性障害などが含まれます。症状の緩和に有効な薬物も数多くありますが、治療には精神療法・心理療法が欠かせません。

神経発達障害

神経発達障害の中には自閉スペクトラム症や注意欠如・多動性障害などが含まれます。小児期に診断されることが多いのですが、最近は成人してから診断される方も増えてきております。

せん妄

せん妄は、病気による体調不良に入院による環境変化や治療による身体への影響などが加わって発症することが多い意識障害のことです。せん妄を発症すると、特に夜間に夢と現実が混ざったような状態になり安静が保てなくなることがあります。抗精神病薬や抗うつ薬などの薬物療法と環境調整が治療に有効です。