主任部長就任挨拶

主任部長 佐藤 健治
2026年7月より麻酔科主任部長を拝命しました、佐藤健治と申します。私は昭和36年、古湯温泉で知られる佐賀市富士町の生まれです。佐賀県立佐賀西高等学校から岡山大学医学部に進み、卒業後は岡山大学麻酔・蘇生学教室に入局しました。関連施設で研鑽を積み、2002年から2017年までは岡山大学、2018年から2026年6月までは川崎医科大学で麻酔・集中治療医学の教授として勤務してきました。
私にとって倉敷中央病院は、以前から憧れの医療機関の一つでした。2001年に台湾の李登輝総統が冠動脈狭窄の治療を受けられたニュースには大きな感動を覚えました。そのような歴史と実績を持つ倉敷中央病院で働く機会が得られたことは大変光栄です。
倉敷中央病院は30部屋の手術室を有し、年間1万件(2025年実績)を超える手術が行われています。我々麻酔科もその一翼を担う高い意識をもって日々精進していきたいと思います。心臓血管外科手術、ロボット支援手術をはじめ、先進的な医療も日常の風景です。2026年4月からは広さ98.15㎡の手術室、22.10㎡の操作室を備えたハイブリッド手術室が稼働し、高度な血管外科手術が行われています。ロボット支援手術は泌尿器科、外科、呼吸器外科、産婦人科、頭頸部外科で行われ、今後も適応手術が拡がっていく予定です。麻酔関連では、ロボット麻酔システムと呼ばれるAsisTIVAを民間病院として国内初の導入を目指しています。
また、麻酔科術前診察外来や手術センター内での多職種による協働、特定行為実践看護師の配置、多職種間での情報共有システムなど、先進的な取り組みが構築されています。私がこれまで取り組んできた周術期管理センターの理想的な姿が倉敷中央病院にはあります。
当科では、柔軟な研修プログラムや勤務形態を提供しており、福利厚生も充実しています。各種専門医の取得もサポートします。さらに大学院へ進学して博士号を目指す方には、関係大学への紹介も行っております。
充実した施設と先進的な多職種協働システムを活用し、当院での治療を希望される患者さんに対して、安全で質の高い麻酔のもと安心して手術を受けられるような医療の提供を目指します。
最後に私の個人的な興味を紹介します。倉敷中央病院は倉敷紡績(クラボウ)の社長であった実業家・大原孫三郎によって設立されました。大原孫三郎は息子の總一郎とともに柳宗悦らの民芸運動を財政的・精神的に支援したことでも知られます。大原美術館や倉敷民芸館は今も訪れる人が絶えません。倉敷中央病院は創立当初の理念が随所に息づき、引き継がれています。中央玄関には芹沢銈介による正面玄関のステンドグラス、植物園のような温室、蓮の花がさく中庭やカフェは患者さんをはじめ、職員の憩いの場でもあります。来院の際は、倉敷中央病院の理念を感じていただけると幸いです。






