リハビリテーション科
主な対象疾患・診療内容
「障害を持つ人」を対象としていますので、対象とする疾患は広範囲となり、以下のようになります。
- 脳血管障害
- 脊髄損傷
- 脳性麻痺、発達障害
- 神経・心疾患
- 骨折などの骨・関節疾患
- 切断
- 呼吸器疾患
- 循環器疾患 等
診療内容
急性期先進基幹病院のリハ科・リハセンターとして、各科における原疾患の治療効果を向上することを目的としています。そのために、安全性を重視し「理学・作業・言語聴覚療法実施上の内規」を定め各療法の実施・中止基準に基づいて、可能な限り早期に自動運動を促し運動・生活機能を維持・改善して不用意な安静による弊害を予防します。
入院診療計画や術前・術後クリニカルパスへリハプログラムを導入して集中医療センターや各病棟で病室内での早期座位の確保を行い、整形外科病棟や脳神経外科・脳卒中科病棟に設置されたリハルームにより早期歩行の獲得などにて、各科における原疾患の治療の一環として病棟内で積極的にリハを実施しています。
また病棟においては、リハ施行の即時性と継続性の保証するために日曜日、祝祭日を含めた対応を行っています。理学療法士48名、作業療法士27名、言語聴覚士12名、医師2名(うちリハ科専門医1名)であり、リハスタッフは医療技術部門のリハ部として運営され、各科の専門性に対応するために5室の体制をとり、運動器リハ室、脳神経リハ室、呼吸循環リハ室、内部障害リハ室、小児リハ室で各室10~20名に割り当てられています。各室のリハスタッフの増員と技能の向上により早期のリハ医療が適切に行われ、各科主治医と看護師との情報交換も緊密となり効果的なリハ医療が実施されています。
さらに、リハ科医師はリハスタッフと相互に情報交換をして、ハイリスク患者へのリハ医療の検討と実施、適切な装具処方による運動機能・動作能力の改善などを行っています。
治療機器として、パワーリハ機器による筋力強化、各種の電気刺激装置による麻痺の改善や筋力強化などを実施しています。
また、近隣の病院、診療所、施設と治療実施経過報告書による情報の相互の伝達やカンファレンス、研修会等による交流を行い連携を深めて退院後のリハ医療の継続を可能にしています。