集中治療科

診療内容

部長 大竹 孝尚

集中治療科は救急科の中の集中治療を専門とする医師が中心となって発足し、現在では救急科だけでなく麻酔科、内科、外科出身の医師も多数在籍しています。2018年からG-ICU24床:救急患者、院内重症患者および心臓血管外科集中治療室)で重症患者の治療に当たっており、昨年1年間の新規入室患者は1,508人でした。各診療科と協力して、当院の集中治療部門全体の質の向上を目指しています。

当院のG-ICUの特徴は、集中治療医が主体となって患者さんの診療を行っていることです(クローズドICUと呼ばれている体制です)。集中治療医が主体となることで、患者さんに提供する集中治療の質を担保しています。この体制を基盤に、病院の内外からさまざまな専門性を持った若手医師を受け入れています。2023年度に開始された、集中治療専門医サブスペシャリティプログラムにも対応しています。

重症患者の診療は集中治療医だけでは成り立たず、さまざまな職種のスタッフがチームとして関わることが必要です。G-ICUでは、毎朝、集中治療医と主治医、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士が集まり、患者さんの病状や診療方針について情報共有と検討を行っています。また医療ソーシャルワーカーとも定期的に情報共有・意見交換を行い、それぞれの分野からの専門的なフィードバックを受けています。集中治療科発足の背景が示すように救急科医師との協力・連携は緊密であり、救急外来受診からG-ICUでの初期治療までの途切れのない診療も特徴のひとつです。