臨床検査・感染症科

感染症診療

主な対象疾患

  • すべての感染症を対象とし診療を支援
  • 感染症全般にわたるコンサルテーション
  • 血液培養陽性患者への診療介入

診療内容

2013年の感染症診療専従医師赴任を契機に感染症診療支援業務を開始し、現在では年間1300例余りの診療介入・支援を行っています。他科からのコンサルテーション依頼および血液などの本来無菌である検体からの細菌培養陽性例を支援対象としています。院内のほぼすべての診療科からコンサルト依頼があり、院内全般にわたるあらゆる感染症を対象としています。欧米で提唱されているAntimicrobial Stewardshipに基づく抗菌薬の適正使用を全病院で推進しており、病院全体のカルバペネム系抗菌薬の使用量が感染症診療支援業務開始約2年後に以前と比べ半減するなど着実に実績を上げています。

感染症診療では迅速な対応が求められるため、少ない人員ではありますが他科からのコンサルテーションに24時間対応できる体制を整えており、細菌・ウイルス検査室とも緊密に連携し培養陽性が判明次第即座に対応するよう心がけています。

当科の医師は全員、感染制御室に属しインフェクションコントロールナース(ICN)、薬剤師、臨床検査技師等との協力のもと、感染対策業務にもあたっています。診療現場への指導、相談のほか、感染症や感染対策に関する職員へのさまざまな研修、教育を感染制御室として積極的に取り組んでいます。感染制御室が主体的に感染症診療に関わることでいち早く感染アウトブレイクを察知することが可能となり、感染対策に重要な役割を果たしています。