臨床検査技術部

染色体検査

造血器腫瘍を中心とした染色体検査、FISH、造血器腫瘍RT-PCRを行っています。
染色体検査は年間約2000件の依頼があります。

1. 染色体分析

主にG分染法を実施し、染色体異常の有無を検索しています。

① 染色体検査
先天性疾患、不妊症の原因検索、胎児出生前診断を目的として行われる生殖細胞系列の染色体分析、また白血病や腫瘍の診断、治療の予後推測を目的とした体細胞系列の染色体分析を行っています。

正常男性核型

② FISH(Fluorescence in situ hybridization)
遺伝子の融合や欠失などを蛍光シグナルとして検出することができ、染色体検査では検出し難い微細欠失なども検出可能です。また異性間の骨髄移植後の生着確認にも有用です。

FISH法:CML(BCR/ABL)

③ 造血器腫瘍RT-PCR
末梢血、骨髄血中のキメラmRNAを検出します。
白血病の病型診断、微量残存病変の検出に有用です。

RT-PCR法:CML(Major BCR/ABL)

2. 不妊治療のサポート

精液検査、人工受精、体外受精など不妊治療のサポートを行っています。

3.使用機器

装置 名称 台数
染色体標本作製用メタフェーズ・
ハーベスター
HANABI-PⅠ 1台
染色体メタフェーズ自動標本作成装置 HANABI-PⅣ 1台
染色体解析システム CytoVision GSL-10 1台
ハイグレード正立顕微鏡 Axio Imager.2 1台
PCRシステム核酸増幅同定検査装置 サーマルサイクラー 1台