臨床検査技術部
多職種合同研修レポート
新採用者研修、あらたな職種も加わり「チーム」感がより強く
新人多職種合同研修に参加し始めて3年目を迎えました。
看護部、薬剤部、放射線技術部、臨床工学部、リハビリテーション部に2015年は歯科が加わりまさに、多職種合同チームらしくなってきました。また、4月の採用時では人材開発センター主催の多職種合同オリエンテーションが行われました。
新採用者オリエンテーションより(各部署訪問で当院理念を学ぶ、AED、感染対策)
新採用者 多職種合同研修(コミュニケーション研修)
参加した新人スタッフの感想をご紹介します
野々村 樹 【2015年採用】 化学・免疫検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
就職して間もない頃だったので緊張もあり、特にグループワークには上手く参加できませんでした。しかし就職して2ヶ月あまりがたった今、振り返ってみるともっと積極的にワークに参加すべきだったなあと思います。数ある講習の中でも印象に残っているのはマナー講座です。講師の方に正しい言葉使い、挨拶の仕方等を教わるという内容だったのですが、自分は臨床検査技師だし検体しか相手にしないだろうと思っており、はじめはあまり興味を持てませんでした。しかし、竹串をくわえて笑顔の練習をする等のユニークな内容に引き込まれ、最後まで楽しく受講できました。オリエンテーションでは社会人として、医療人としてどうあるべきかが学べ、また自分もその一員になって行くんだということを実感し、そのために努力していこうという気持ちが強くなりました。今後も初心を忘れず、努力を怠らないように日々の業務に取り組みたいと思います。
◆ 多職種合同研修に参加して
グループ内に検査技師が1人しか居らず、初めは少し心細く感じました。しかし、いざ発言してみると他職種の方々が熱心に耳を傾けてくれました。それからは積極的に議論に参加することができたと思います。特に、感染予防の1つである手指衛生は日常業務で行う機会が多いのですが、適切なタイミングや頻度がよくわからず、疑問に思っていました。また先輩に聞いても曖昧になっている部分が多く解決には至りませんでした。しかし今回の研修を受けて今まで疑問に思っていたことが解決できたので、とても有意義だったと思います。
星野 春菜 【2015年採用】 生理検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
同じグループになった看護師さんとは今でも院内で会ったら挨拶をするので、よい交友関係が築けました。
最初は、発表者や司会など役割を決めてグループワークを行ったら、その人にまかせっきりになってしまい、あまり意見も出ないことがあったが、徐々に初対面でも意見を出せるようになったのでよかったです。それぞれのグループワークの代表者が発表する時に、話し方が大事だと改めて感じました。ずっと下を向いて原稿を淡々と読み続けるよりは、聞き手の反応を見て、どれだけ理解しているか確認しながら、発表している方が聞きやすいし、聞きたいと思ってもらえると思いました。大勢の前で発表することもこれから増えてくると思うので、話し方も意識していきたいです。 全体オリエンテーションのグループワークでは、検査技師としての意見を問われても、まだなかなかうまく答えることができなかったのですが、これからは他職種での意見交換でしっかりと検査という観点から意見を言えるようになっていきたいと強く感じました。
◆ 多職種合同研修に参加して
研修に参加して、上席者への話し掛けるタイミングや話し方、電話対応など、他部署の新人も同じようなことを悩んでいたり、疑問に思っていたので、共感し合い解決していけてよかったです。口頭指示での情報伝達の不確かさ、メモを取ったり復唱することの大切さを学び、実際に職場でも復唱しメモを取ることは気を付けています。
他職種の方とグループワークをすることで、さまざまな観点からの意見が聞け、自分の知識や視野が広がりました。お互いに普段どういう仕事をしているか教えあったりして、興味を持ち、それぞれの仕事に理解を示していけたのでよかったです。
福井 奈美 【2015年採用】 輸血検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
採用時のオリエンテーションで一番印象に残っていることは、「理念を学ぶ」ことを目的にグループでそれぞれ2つの部署を訪問させていただいたことです。私のグループは中央滅菌室と病棟に行かせていただきました。今までに行ったことのない部署でしたし、これからの業務の中でも、実際に行ってお話を聞くことができる機会はほとんどないと思いますので、とても貴重な経験でした。グループのみなさんとは専門の分野も違いますし、年齢も経験もそれぞれで、いろんな立場から考えた意見が飛び交っており、非常に楽しかったです。
◆ 多職種合同研修に参加して
自分自身のコミュニケーションの課題は、初対面の人とうちとけるまでに少し時間がかかることです。今回のグループ内のほとんどが看護師さんだと聞き、知らない方ばかりの中でうまくグループワークを進めていくことができるか、正直不安なところがありました。しかし普段の業務の中では直接関わることの少ない、多職種の方たちとお話ができるいい機会だと考え、できる限り積極的にグループワークに参加しました。リーダーや書記になってグループをひっぱり、まとめることはなかなかできませんでしたが、グループのひとりとして話し合いにしっかり参加し、みなさんの意見を聞いたり、分からないことは質問をしたり、また積極的に自分の意見を言うことができたと思います。
竹本 明生 【2015年採用】 化学・免疫検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
初対面で職種の異なる方と話すには自分にとっては当たり前のイメージが相手に伝わらなかったり、或いは相手のイメージが良く伝わって来なかったりと、予想以上に難しさを感じました。
◆ 多職種合同研修に参加して
職場で使っているメモやノートの感染予防はどうしているかなど、より身近で気付かなかった点へ意識が向きました。また、その点についてどのような対応を行っているかなど部署ごとに違った答えを聞けてより参考になりました。
井上 恭太郎 【2015年採用】 細菌・ウイルス検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
「倉敷中央病院の理念を学ぶ」をテーマとしたグループワークでは、実際に部署を訪問して現場の声を聴き、見学できたことが良かったです。当院の理念が職員だけでなく建物や物品にまでと、院内のいたるところに息づいているのを感じ取ることができる学びとなりました。また、同じ時期に入職した方々を知る機会になり、同じ部署の同期だけではなく、広い意味での同期を知れたことは幸いでした。このつながりを大事にし、チーム医療の一員としてこれから自分に何ができるのかを考えながら働いていきたいと思います。
◆ 多職種合同研修に参加して
さまざまな職種の専門領域の中で、聞き慣れない単語などもありましたが積極的に質問すると丁寧に教えてくださり理解を深めることができました。逆に自分が質問されたときに上手く説明できるよう知識を深め、臨床検査の視点から情報を発信していきたいと思います。
髙杉 優 【2015年採用】 検査管理室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
グループの構成が看護師と医師がメインだったので、若干、話しについていけない、看護師さん同士で盛り上がって入りづらい、そんな雰囲気もありましたが全体オリエンテーションの後、病院内で会った時に気軽に挨拶し合えるようになったのは良い点だと思います。
◆ 多職種合同研修に参加して
情報伝達も感染予防も全ての職種の方々が認識して、お互いに気をつけなければならないことだとあらためて感じることができました。情報伝達では、検体受付で電話の問い合わせを受けたとき、採血を交代してもらうとき、感染対策では手洗いや手袋着脱のタイミング、などの各場面で今回のグループワークが役に立っています。
金谷 淳史 【2015年採用】 検査管理室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
話易い方が多かったので楽しくグループワークができました。採用時のグループワークの経験を生かす場面にはあまり出会いませんが、多くの職種の方の意見を聞き、協力することが大切だとこの2か月間働いて強く感じました。
◆ 多職種合同研修に参加して
多くの人が話し易く、1回目も2回目も楽しく協力してグループワークを行うことができました。また、自分とは違った視点で話が進んでいくのは勉強にもなりました。違う職種の人との関わりが持てるだけでなく仲良くもなれ、各職種ならではの話を聞けて良かったです。
坂井 基樹 【2015年採用】 生理検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
全体オリエンテーションで一度いろいろな方と話したことにより、多職種合同研修では知り合いも多くなり、他の職種の方と話し易かったです。
◆ 多職種合同研修に参加して
他の職種の方に関する業務のことで気になっていたこと、疑問に感じていたことを聞くことができました。逆に自分達の業務に関することも質問され、日々の業務を見直すことができて、他職種の方と共に医療ということへの理解を深めることができたと思います。
吉本 理紗 【2015年採用】 生理検査室
◆ 採用時のオリエンテーションは?
私のグループでは全員が初対面でしたが、グループワークで発言者に対し、皆が積極的に意見や質問をすることで少しずつ打ち解けることができました。また、自己紹介でそれぞれが所属部署で具体的にどの様な業務を行っているかを話すことで、病院全体の把握にもつながったのは良かったと思います。
◆ 多職種合同研修に参加して
検査技師の業務では日頃使わない器具の名前が分からないなど不便はありましたが、お互いに説明し合う事で解決できてコミュニケーションにもなりました。また、各部署で工夫している点が多くあり、これからの業務で生かしたいと思いました。
研修アドバイザーの感想
研修では、各グループに1名のアドバイザーが加わります。アドバイザーは各職種からベテラン(年齢は問いません)職員が担当し、グループワークを見守ります。
チーム医療におけるコミュニケーション研修 アドバイザー
四木 行永(輸血検査室)
伝言ゲームでは、口頭で伝えていくうちに内容が全く違ってしまうということを実感し、口頭指示ではメモを取る、復唱するという必要性を改めて感じました。また、新人の方から、上司、先輩とのコミュニケーションで質問等をするタイミングがわからないという意見が多く出され、私たちも新人の方がコミュニケーションをとりやすい環境を作らないといけないなと思いました。
チーム医療におけるコミュニケーション研修 アドバイザー
田中 亜矢子(化学・免疫検査室)
ゲームを取り入れた研修では、楽しく活動できていたと思います。
実際に体験をすることで、非常に理解しやすく、印象にも残ったのではないかと思います。
グループワークについても、意見が活発に出ていて良かったと思います。新人さん同士で話し合うことで、皆同じようなことで悩んでいるのだという安心感を得られた方もいたのではないかと思います。
感染予防研修 アドバイザー
高井 隆吉(生理検査室)
今回、初めての多職種合同研修アドバイザーとしての参加でした。最初は新人さん達も意見が少なかったけど、時間が経つにつれて自分達で考えて意見をだして良い研修会が行えました。
さらに新人さん達の意見を聞いて自部署でどう教えたら良いのか、また今行っていた感染予防の再認識にもなり良い研修会ができました。
感染予防研修 アドバイザー
黒瀬 多規子(細菌・ウイルス検査室)
研修内容が『感染対策』であったため、ICT活動や細菌検査業務を踏まえてのアドバイザーとしての役割が行えたと思います。感染予防の知識を新人のうちに学べることや、あやふやな事を、みんなで話し合えるのは良いことだなと思いました。私自身も臨床側での事で知らないこともあり、勉強になりました。なかなか、他部署の方や臨床側の意見を聞く機会が少ないので、こういった場があってよかったです。多くの方が、アドバイザーとして参加できればいいことだと思います。